ニッセイ新大阪ビルでの「ugo Pro」導入
最近、星光ビル管理会社とugo株式会社は、ニッセイ新大阪ビルにて「ugo Pro」を導入し、ロボット技術を活用した警備の進化に着手しました。この取り組みは、労働人口の減少という課題に対応し、次世代の警備体制を推進するものです。
現在の警備体制の課題
日本では労働人口が減少しており、その影響は警備業界にも及んでいます。特に高層ビルでは、大規模な施設の監視と安全確保のために必要な人手が不足しがちです。その結果、警備スタッフ一人あたりの業務負担が増大し、離職率も上昇するという悪循環が続いています。
このような状況を改善するためには、新たな技術の導入が不可欠です。そこで、「ugo Pro」の導入が打ち出されました。このロボットにより、一部の警備業務を自動化し、スタッフの負担を軽減しつつ、効率的な監視体制を確立することを目指しています。
「ugo Pro」による具体的な業務内容
ニッセイ新大阪ビルでは、1階と2階のエントランスエリアにて、以下のような業務を「ugo Pro」が担当します:
- - 立哨業務:ロボットは指定の地点で待機し、来訪者や通行者の監視を行います。
- - 巡回業務:定期的に1階と2階を巡回し、セキュリティの維持に貢献します。
- - エレベーター昇降:ロボットがエレベーターを使って1階から2階に移動し、施設の安全を管理します。
- - 異常検出時の一次対応:警備員はロボットを遠隔で操作し、カメラ映像やアラート通知に基づき迅速に対応可能です。
これらの業務を通じ、警備の効率化と質の向上を図ります。
今後の展開
今後は、この実証実験の結果を踏まえて、他のビルへの「ugo Pro」の導入を進める方針です。また、警備だけでなく、設備管理や清掃業務へも技術を応用し、ビルメンテナンスのDX化を推進します。持続可能な新しい警備モデルの構築を目指し、次世代に向けた安全なビル管理を実現していく予定です。
ニッセイ新大阪ビル施設概要
- - 所在地: 大阪府大阪市淀川区宮原3丁目4番30号
- - 規模: 地上21階・地下2階
- - 延床面積: 97,971㎡ (29,636坪)
「ugo」ロボットについて
「ugo」は、遠隔操作とAI自動モードのハイブリッド制御を特徴とする業務DXロボットです。各種業務のニーズに応じてロボットを選択することで、労働力不足が深刻な分野でのDX化に取り組みます。
このように、ニッセイ新大阪ビルでの「ugo Pro」導入は、単なる労働力の代替に留まらず、警備業界全体の効率化と質の向上に寄与することでしょう。これからの進展が期待されます。