電通クロスブレインの新サービス「フルスタックマーケティングPDCA」
電通クロスブレインが最近発表した「フルスタックマーケティングPDCA」は、顧客インサイトを深掘りし、施策の効果を最大化するための新しいアプローチです。近年、マーケティングにおいてデータの活用が当たり前となる中、高速でPDCAを回す企業が増えていますが、その結果が必ずしもKGI(重要目標達成指標)に結びついていないと言われています。
PDCAの課題と新しい視点
多くの企業では「施策のPDCA」のみが注目され、施策とKPI(重要業績評価指標)の関連性を追求するあまり、顧客の心理やニーズに着目したアプローチが不足しています。このような状況では施策アイディアも枯渇しやすく、KGIの達成が難航する問題も発生しています。
マーケティングの本質は「顧客が何を買いたいか」に焦点を当てることで、確実な顧客理解が施策の効果を高めるカギとなります。そこで電通クロスブレインは、この顧客理解をPDCAに盛り込み、より効果的なマーケティングを実現する「フルスタックマーケティングPDCA」を提案しました。
フルスタックマーケティングPDCAの内容
「フルスタックマーケティングPDCA」では、従来の「施策のPDCA」に「顧客理解のPDCA」を加えて、新たな循環を生み出します。これにより、施策が単なる数字の改善に終わらず、顧客の心に響くものとなることを目指します。具体的には、以下の3つのプロセスを通じて顧客理解を推進します。
1. 基礎分析
顧客視点でKGIの構造を明確にし、その基に顧客のLTV(顧客生涯価値)の決定要因を分析します。特に、LTVの増加速度が似ている顧客をセグメント化し、その情報を元にPDCAを動かす基盤を整えます。
2. フィードフォワードプロセス
セグメントごとのインサイト仮説を構築し、KPIの設定を行うプロセスです。顧客の行動データを分析し、得られた知見に基づいて施策をリサーチし、具体的なマーケティング方針を決定します。これにより、施策の質が格段に向上します。
3. フィードバックプロセス
施策の結果を受けてKPIの変化を確認し、KGI達成との関連性を再評価します。これにより施策の効果を検証し、次のサイクルへの改善案を形成します。こうしたプロセスは顧客理解を一層深化させるものです。
ウェビナー開催のお知らせ
電通クロスブレインでは、新サービスのリリースを記念して、「フルスタックマーケティングPDCA」を学ぶウェビナーを開催します。現状のPDCAに課題を感じているマーケターや、データ駆使の顧客理解に興味がある方はぜひご参加ください。
開催日時: 2021年10月15日(金)15:00~16:00
参加方法:
こちらよりお申し込み
参加費: 無料
申込締切: 2021年10月13日(水)17:00
まとめ
「フルスタックマーケティングPDCA」は、顧客理解を核に施策を評価する新しいアプローチを提案します。これにより、マーケティングの真の成果を引き出し、企業成長に寄与することを目指しています。