札幌市での新しい医療サポート事業が始まる
2025年8月6日(水曜)から、株式会社レイヤードとティーペック株式会社が共同で、新たな医療サポートサービス「こどもの症状 受診の目安ナビ」の実証実験を札幌市で開始します。このサービスは、お子さまの症状に対し保護者が受診の必要性を判断する際の不安を軽減し、医療資源の適切な活用を促進することを目的としています。
背景と目的
昨今、保護者にとって子どもの病気や症状に対する受診判断は非常にストレスフルな状況です。特に夜間や休日に、保護者は「このまま様子を見るべきか、それとも病院に行くべきか」と悩むことが多く見られます。一方、小児科の医療環境は医師の人材確保や働き方改革などの影響も受けており、効率的な医療の提供が求められています。
小児救急医療の課題
全国の自治体に共通する課題であるのは、小児救急医療体制をどう維持し適正化するかという点です。特に夜間や休日の医療現場では、診療を求める声と実際の医療提供体制との間にギャップが生まれやすく、医療機関の負担や保護者の長時間待機などの問題が生じています。これにより、医師の働き方改革が進められる中、必要な医療体制が確立される必要があります。
「こどもの症状 受診の目安ナビ」サービスの特徴
「こどもの症状 受診の目安ナビ」は、保護者がスマートフォンやパソコンを利用して簡単な質問に答えることで、その結果に基づいてお子さまの症状に応じた受診の段階が提示されるWEBサービスです。具体的には、全4段階の受診の目安が自動で示されるほか、自宅でのケアに関するアドバイスも提供される仕組みになっています。
加えて、保護者が相談を必要と感じた際は、看護師や小児科医との電話相談をスムーズに行える接続が用意されています。この際、事前に入力された情報が相談先と共有され、より効率的な医療サポートが実現します。デジタルツールを巧みに活用しながら、専門職との相談もスムーズに行えることが特徴的です。
実証実験の詳細
この実証実験は札幌市との連携により行われ、サービスの有効性と地域適合性を確認することが目的です。
- - 実施期間: 2025年8月6日(水)〜2026年2月28日(土)
- - 対象: 札幌市に住む15歳以下のお子さまの保護者
- - 利用方法: 専用サイトから無料で利用可能です。
利用者への利点
保護者はWEB上でお子さまの症状を入力することで、緊急度や家庭でのケア方法をすぐに確認でき、不安が残る場合には24時間の医療従事者への相談が可能です。また、札幌市は公式WEBサイトや広報ツールを活用し、情報提供を行いながら、利用状況やフィードバックに基づいてサービスの改善を検討していきます。
共同開発による新たな医療モデル
この取り組みは、レイヤードとティーペックの協力のもとで運営され、都市部の医療課題に対応する実用的なモデルとなることを目指しています。将来的には他地域への展開も視野に入れ、地域ごとの健康管理体制を強化する狙いがあります。
会社概要
株式会社レイヤード
- - 所在地: 福岡県福岡市博多区博多駅中央街8-27 第16岡部ビル5階
- - 設立: 1998年7月
- - 代表者: 毛塚牧人 代表取締役社長
- - 事業内容: 医療DX事業、コンテンツ事業、メディア事業
- - URL: https://layered.inc/
ティーペック株式会社
- - 所在地: 東京都台東区上野5丁目6番10号 HF上野ビルディング
- - 設立: 1989年6月
- - 代表者: 鼠家和彦代表取締役社長兼CEO
- - 事業内容: 健康・医療相談サービス、医療機関連携等
- - URL: https://www.t-pec.co.jp/