日本酒の未来を拓く!ニューヨークで開かれた日本酒試飲会「Japan Tasting Selection 2024」レポート
「全国のスモールビジネスにスポットライトを当てる」を理念とする株式会社Fibonacci(フィボナッチ)は、2024年10月12日(土)~13日(日)に、日本国内の酒蔵や食品メーカーが米国進出する為の足掛かりとなるイベント、Japan Tasting Selection 2024をニューヨーク・ブルックリンにある日本文化発信拠点の商業施設Japan Village(ジャパンビレッジ)の中庭にて開催しました。
イベント概要
イベントは、日本酒の試飲会や日本食の提供、和装のファッションショー、フォトブース、餅つきなど、多岐にわたるコンテンツで構成されました。
FDA取得済み日本酒の試飲会
日本各地から出展した7酒蔵18銘柄の日本酒の試飲会では、ニューヨーク初上陸の日本酒も含まれており、来場者は各酒蔵の担当者から日本酒の味についての説明を聞くだけでなく、酒蔵のルーツや想い、詳細な製法などの深掘りした質問をぶつけ、日本酒についての理解を深めていました。
日本酒に合う日本食の提供と試食
日本酒に合うフードとのペアリングを楽しんでほしいという観点から、手巻き寿司・焼き鳥・磯部餅の提供が行われました。手巻き寿司と磯部餅に使用した海苔は、江戸時代から150年以上続く高級海苔メーカーである金子海苔店からの協賛品を使用し、普段なかなか味わえない高級海苔の風味や食感に、来場者は大満足の様子でした。
和装でのファッションショー
国内外含め10年以上ファッションショーを手掛けるAICグループによる和装のファッションショーは、イベントを華やかに盛り上げました。ファッションショー後には、来場者の方々に、明治30年創業の呉服店、銀座いわきや協賛の小袖や簡易的に着付けが出来る着物を着ていただき、着物体験をお楽しみいただきました。
フォトブース [兜/和服]
来場者の思い出づくりや、イベントのSNS拡散を目的として、兜を被ったり着物を羽織って、プロカメラマンに記念写真を撮影してもらえるフォトブースが設置されました。兜はエンゼルス時代に大谷翔平氏がホームランパフォーマンスで使用していたものと同じものを、着物はファッションショーでも使用した銀座いわきやの小袖を用意しました。
ファミリーで楽しむ餅つき
会場であるJapan Village(ジャパンビレッジ)には、休日は多くの家族連れが訪れることから、お酒を飲まない方々にも楽しんでいただけるよう、餅つきイベントを実施しました。餅つきが始まると臼の周りは人だかりとなり、大人から子供まで餅つき体験を楽しんでいました。餅つき後はついた餅を使用した磯部餅を販売しましたが、あっという間に完売していました。
イベントの成果
イベントは、日本文化の発信、日本酒の認知度向上、SNSでの拡散という目標を達成しました。
日本文化の発信
出展酒蔵や食品メーカー、着物や兜など、日本文化の発信・認知獲得をおこなうことができました。着物は当日その場で購入され、出展企業の実収益にも繋がっております。
日本酒の反応調査
来場者には試飲した日本酒の銘柄それぞれにおいて、『A~D』の4段階で味を評価していただき、総数で911件のデータ回収をおこないました。和柄の折り紙で作った小箱に爪楊枝を入れる形で、日本風な演出をしました。
普段からよく飲まれている白ワインに似た酸味があるものや、華やかさ・フルーティーさがある日本酒が高評価を得る結果となりました。
SNSでの拡散
イベントではフォトブースや餅つきなど、来場者が無料で体験できるコンテンツが好評でした。JETROがおこなっている#SupportSAKEの投稿で日本行き航空券が当たるキャンペーンなどの後押しもあり、イベントの様子をSNS投稿してもらうことができました。
次回開催に向けて
今回のイベントで得られたデータをもとに、次回開催に向けて以下の改善点を検討しています。
来場者数の拡大
イベント実施に向けて来場者獲得のため、様々なチャネルでイベント情報の事前配信をおこないましたが、”CTR”や”CPC”、チケット購入者数において、満足のいく結果を得ることは出来ませんでした。更なるイベント告知の最適化を図る必要があります。
SNS拡散の加速
日本酒フリーク以外の人々に情報を届けるためには、SNS拡散が必須であると考え、イベント中はSNS投稿を呼びかけましたが、投稿数は目標を下回る結果となりました。SNS投稿時のハッシュタグ設定やオファー設計は勿論、多様な投稿形式(ストーリーやリールなど)やチャネル(他SNS)も推奨するなど、投稿ハードルを下げる工夫をおこなう必要があります。
文化浸透を見据えたフード選定
今回のイベントでは日本文化の発信・認知獲得という観点から、日本酒×日本食というペアリングで飲食物を提供しましたが、文化浸透させるという目的を果たすためには、生活に根付いているものとのペアリングが重要であると考えます。例えば日本酒の場合、日本食ではなくピザやチョコレートなど、日常から食べられている食品とのペアリングを訴求することで、米国の食文化に溶け込む手助けができるようなイベントにしていきます。
株式会社Fibonacciについて
株式会社Fibonacci(フィボナッチ)は、「全国のスモールビジネスにスポットライトを当てる」を理念とし、広告・PR・マーケティングなどの事業を展開しています。
会社概要
会社名:株式会社Fibonacci(フィボナッチ)
代表取締役:江連亮
設立:2017年3月
所在地:〒153-0043東京都目黒区東山3-7-11 大橋会館305
TEL / FAX:03-5784-0218(代表) / 050-3385-1685(FAX)
運営事業
雑誌広告事業
デジタルマーケティング事業
キャスティング事業
海外進出サポート事業
営業支援・コンサルティング事業
* プロダクトデザイン・開発事業
まとめ
Japan Tasting Selection 2024は、日本酒の魅力を世界に発信する、重要な一歩となりました。今後も、日本酒文化の浸透と発展に貢献していくため、様々なイベントや企画を展開していく予定です。