東京のレストラン「TSU・SHI・MI」が世界のプラントベース料理で最高評価の栄誉を獲得

2021年9月20日、ベルギー・ブリュッセルで発表された『世界ベストベジタブルレストラン大賞』において、日本のレストラン「TSU・SHI・MI」が『ディスカバリー賞』を受賞しました。これは、シェフ都志見セイジの革新的なプラントベース料理が評価された結果で、世界中から集まったレストランの中での栄誉です。

We’re Smart Worldは、プラントベース料理の普及とその評価を目的とした団体であり、レストランの評価基準にはフルーツや野菜の使用率がメニューの3分の2以上であること、そして創造性や環境への配慮、社会的な影響も求められます。今回の授賞では、シェフ都志見が日本の食材の多様性を活かし、四季折々の野菜を使った料理を提供していることが特に評価されました。

都志見シェフは受賞のコメントで、「日本産の食材の豊かさを世界に広める機会になると信じています」と述べました。また、彼は、プラントベース料理の可能性から多くのインスピレーションを得ていることを明かし、今後もこの分野での探求を続けていく意向を示しました。

We’re Smart Worldは、毎年グルメ業界での野菜料理の達人を称える『We’re Smart Awards』の場で、最も優れたレストランや料理人を表彰しています。今年のガイドブック『We’re Smart Green Guide』には、世界中から選ばれた優れたプラントベースレストランが紹介されています。この中で、都志見シェフの「TSU・SHI・MI」は、日本のトップ10レストランの中にランキングされています。

特に「Villa Aida」（和歌山）や「NARISAWA」（東京）と共に、さらに多くのシェフが日本のプラントベース料理の普及に貢献していることが称賛されています。これにより、国内外で日本の料理の地位が一層向上しています。

また、ルクセンブルグの「La Distillerie」が今年も『ベストベジタブルレストラン』の栄冠を手にし、連続受賞の偉業を成し遂げました。このように、世界中の料理界ではプラントベース料理への注目が高まり、環境に優しい食文化が中心に据えられています。

フランク・フォル、We’re Smart Worldの発起人は、シェフやレストランが付加価値のある料理を提供することで消費者の環境への意識を高め、持続可能な選択肢を提供していると語ります。この流れは今後も続くと期待されています。

東京のレストラン「TSU・SHI・MI」の受賞は、プラントベース料理の多様性や質の向上をより広く知ってもらうための重要な一歩です。在地の食材を大切にしつつ、世界中の人々に健康的で美味しい料理を通じて感動を与えていくことで、さらなる持続可能な食文化の発展へと繋がることが期待されています。