エスエス製薬、育児支援制度を新たに導入
エスエス製薬株式会社は、製薬業界における多様な働き方の実現に向けた新たな社内制度を2025年度から導入します。本制度は、解熱鎮痛薬ブランド『EVE(イブ)』が展開する「BeliEVE Project」の一環であり、主に育児に携わる社員やその同僚への支援を目的としています。
企業の目指す方向性
同社は、女性が活躍できる職場環境の整備を進め、経営陣における女性比率が53%という高い水準を誇っています。そして、日本における「ジェンダーキャリアギャップ」をなくすことを目指し、働く女性にとっての課題を解決するための取り組みが始まりました。特に、育児休暇に対するギャップを埋めるために新たな社内規約の導入が進められています。
推進の背景には、育児休業取得の必要性を感じつつも、職場に対する申し訳なさを感じている従業員が多く存在することが明らかになりました。アンケート調査によると、シッターサービスや家事代行サービスの利用に関心はあるものの、利用経験が少ない現状が浮かび上がりました。これに伴い、サービスのコストが障壁となることが示されています。
新たな制度の詳細
新制度では、以下のようなサポートが提供されます。
ベビーシッターサービスクーポン
政府の補助制度を活用し、ベビーシッターサービスにおいて従業員にクーポンを配布。0歳から9歳の子育て従業員には、1時間あたり2,200円、月間最大20時間の支援が受けられます。
家事代行サービス手当
掃除や料理などを手伝う家事代行サービスが必要な従業員には、毎月1万円の支援が行われます。この制度はすべての従業員に広く提供される予定です。
育休者がいるチームの支援
育児休業を取得した社員が所属するチームメンバーに対して最大10万円の手当が支給される仕組みを設け、チーム全体で育児休暇取得者をサポートする環境を整えます。
メンタリングプログラム
女性従業員のキャリア形成を支援するために「BeliEVE Mentoring Program」が導入され、特に10年目の壁に直面している社会人女性のためのサポート体制が築かれます。
ワーキングママ向けコミュニティ
子育て中の従業員同士が経験をシェア・サポートし合うための「ライフアドバイスクラブ」が設立され、定期的にオフラインの集まりが行われる予定です。
これらの新制度は育児や介護に関連した法律の改正に則り、2025年4月から運用されることになります。
企業の未来への取り組み
エスエス製薬は今後も「BeliEVE Project」を通じて、様々な人々が本来の力を発揮できる社会を目指して活動を続けます。職場環境の整備を進めることにより、多様性のある健やかな社会の実現を追求していきます。
この新制度の導入により、育児と仕事の両立がしやすくなる環境が整い、特に女性社員が自分を信じて活躍できる基盤が築かれることが期待されています。エスエス製薬の取り組みは、時代の流れを反映したものであり、注目を集めています。
エスエス製薬の公式サイト