無痛MRI乳がん検診を進化させる「安心・安全な検査着」の誕生

「無痛MRI乳がん検診」を支える新たな検査着の誕生

株式会社ドゥイブス・サーチは、世界初の痛みを考慮した非造影MRI乳がん検診を提供する企業です。この会社は、医療現場に新たな風を吹き込むべく、乳がん検診の際に受診者が感じるさまざまな不安を軽減するための検査着を開発しました。今回、クラシコ株式会社との共同開発で誕生したこの検査着は、受診者の心理的負担を和らげることを目指しています。

背景と目的

現在、乳がんは日本の女性において最も多く罹患するがんであり、その罹患率は年々増加しています。しかし、40代後半から50代前半の女性における乳がん検診の受診率は47.4％と、5割を下回っています。受診をためらう理由の1つに、検査時の痛みや異性の技師による検査への不安が挙げられます。これらの不安を解消するために、ドゥイブス・サーチは無痛MRI乳がん検診を提供することにしました。

無痛MRI乳がん検診の特徴

従来の乳がん検診は、マンモグラフィーを中心に行われ、強い圧迫感を伴うものでした。しかし、無痛MRI乳がん検診では、服を着たままで検査を受けられるため、身体の負担が大きく軽減されます。また、検査は乳房型にくりぬかれたベッドでうつ伏せになって行われるため、胸を圧迫することもありません。更に、放射線被ばくはゼロで安全性も高い検査です。

新たな検査着の開発

今回開発された検査着は、受診者のプライバシーを守りつつ、快適さを追求したデザインが特徴です。医療現場の声と受診者の意見を取り入れ、実際に検査を受けた人たちが感じた不安を解消するための工夫が随所に施されています。

- 柔らかさとゆとりの調和

検査着は暖かみのある柔らかな生地を使用しており、体型を選ばず安心して着ることができます。肉厚な素材で体のラインを気にすることなく、快適に過ごせます。

- うつ伏せ姿勢でも快適

クルーネックデザインで胸が見えることを防ぎながら、着脱も容易です。特別な設計により、うつ伏せになった際の圧迫感を軽減しています。

- 運用のしやすさを考慮

検査時における医療器具の配置を正確にするため、各所に目印を設けています。また、受診者と技師の安心を考慮したデザインも取り入れられています。

今後の展望

ドゥイブス・サーチは、順次この新しい検査着を全国12の医療施設で導入していく予定です。受診者にとっての快適さと安心感を追求することで、乳がん検診の受診率向上につながることを期待しています。受診者の声や医療関係者からのフィードバックを取り入れながら、今後も「無痛MRI乳がん検診」をより良いものにしていく取り組みを続けていきます。