経済と愛を問う新たな視点
樋口耕太郎著『人生とは長い時間をかけて自分を愛する旅である』が、2023年9月17日に発売されました。この本はトップ経営者や学者が集う“次世代金融講座”でのメッセージをもとに、人間にとって何が幸せなのかを真剣に問い直しています。
「愛」と「幸せ」の関係
現代社会では「お金が全て」と信じ込む風潮がありますが、樋口氏はその考えに疑問を投げかけます。お金自体が幸せをもたらすわけではなく、むしろそれが我々の精神を蝕んでいる可能性があると言います。資本主義の構造がどのように私たちの自尊心や幸福感を奪っているのかを、論理的に解明しようとしているのが本書の主題です。
幸せを追求する旅
著者が強調するのは、「自分を愛すること」です。私たちが自己愛を育むことにより、他者との支え合いが可能となります。それが企業や社会を持続的に成長させ、結果的に自身の幸福へと繋がっていくのです。樋口氏はこの視点から、個人の生き方や社会のあり方を新たに照らし出そうとしています。
本書の目次と内容
本書の目次は以下の通りです:
1. 愛の経営
2. マトリックス
3. 自分を愛する旅
4. 愛の経済学
5. すべては自分から始まる
6. いま、愛なら何をするだろうか?
この構成は、個人の心の持ち方から始まり、経済や社会への広がりを持っており、読者に新たな視野を提供します。
著者プロフィール
樋口耕太郎氏は、1965年に岩手県盛岡市で生まれ、筑波大学を卒業後、野村證券に入社。その後、アメリカでの経験を経て、2001年にレーサムリサーチに加わり金融事業を統括する立場に。2004年には沖縄のサンマリーナホテルを取得し、「愛」を経営理念とした新たな手法で再生に取り組みました。現在、沖縄大学の准教授であり、さまざまな講義を通じて若い世代への教えを続けています。
まとめ
『人生とは長い時間をかけて自分を愛する旅である』は、経済や社会の問題に「愛」の観点を持ち込むことで、私たちの生き方を根本から再考させる一冊です。樋口氏の独自の視点や深い知見を体験することで、読者は新たな生き方の指針を得られるかもしれません。
書籍情報:
- - 著者:樋口耕太郎
- - 定価:2420円(税込)
- - 発売日:2023年9月17日
- - 発行:ダイヤモンド社
- - 判型:A5・並製・440ページ
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