トーキョーアーツアンドスペースが贈る「TOKAS-Emerging 2025」
2025年4月5日、トーキョーアーツアンドスペース(TOKAS)で待望の公募展「TOKAS-Emerging 2025」がスタートします。これは35歳以下の日本在住アーティストを対象にした新進アーティストの支援プログラムで、2021年から実施されています。今回の展覧会には、審査を通過した154組の中から選ばれた4名の若手作家が個展を行います。彼らの作品は新作を含む多岐にわたる表現形式、具体的には絵画や彫刻、インスタレーションなどがあります。
展覧会の概要
展覧会の会期は2025年4月5日から5月4日まで、場所は東京都文京区本郷にあるトーキョーアーツアンドスペース本郷です。月曜日が休館となりますが、それ以外の日はアートファンにとって待ち望んだ展示が行われています。また、初日には特別企画として、出展作家と公募審査員とのトークイベントも予定されています。アートとアーティストの創造のプロセスに関する深い洞察を得る機会となることでしょう。
若手アーティストの視点が詰まった作品群
本展の4名の作家は、時代を敏感に反映した作品を展開しています。井澤茉梨絵は大型絵画を通じて生き物と環境の相互作用を描写し、奥村美海は個人の日常と結びつけたインスタレーションを制作します。高橋直宏は解体可能な人体彫刻で人間と社会システムの関係を問い、野村由香は自然と人間の関係性をテーマにした作品を展示します。彼らのアプローチはいずれも独自の視点で、観る者に新たな発見や考察を促します。
展示の魅力
この展覧会は、視覚的な美しさだけでなく、作家たちの思索やテーマへのアプローチの深さに触れることができる貴重な機会です。彼らは約半年間にわたり、TOKASと会議を重ね、作品を完成させてきました。その過程で得た知見や仲間との交流が作品に色濃く反映されています。デジタルメディアが普及する現代において、彼らはどのように自らの身体を介して新しい視点を提供しているのでしょうか。
参加作家紹介
1.
井澤茉梨絵(IZAWA Marie)
- テーマ: 生き物の形、環境の形
- 1992年生まれ。京都市立芸術大学大学院を修了し、環境と生き物の関係を描く大型作品を展開。
2.
奥村美海(OKUMURA Minami)
- テーマ: もも、Qうしゅう、32850日
- 1999年静岡県出身。日常の筆跡を収集・再構成し、インスタレーションを制作。
3.
高橋直宏(TAKAHASHI Naohiro)
- テーマ: インフラ・ヒュー/マンと3つのC
- 1991年生まれ。身体の可変性をテーマにした人体彫刻を発表。
4.
野村由香(NOMURA Yuka)
- テーマ: 光る山
- 1994年生まれ。自然の変化やエネルギーの流れをテーマにした装置作品を展示。
この「TOKAS-Emerging 2025」は、今後のアートシーンを担う若手アーティストの力強い表現を直接体感できる機会です。アートを愛する皆様、ぜひ足を運んでみてください。