松戸市から誕生した二刀流アスリート・吉田玲衣さんの成長と未来

松戸市から誕生した二刀流アスリート・吉田玲衣さん

松戸市立古ケ崎小学校に通う6年生の吉田玲衣（れい）さんは、レスリング選手としてだけでなく、将来のイラストレーターを目指す二刀流アスリートです。彼女は、全国少年少女レスリング選手権大会での連覇を果たし、2032年のブリスベン五輪出場を目指しています。今回は、彼女のこれまでの歩みや強さの秘密、目指す夢について掘り下げてみました。

レスリングとの出会い

吉田さんは小学1年生からレスリングを始め、すでに競技歴は6年に及びます。2024年7月に行われた第41回全国少年少女レスリング選手権大会では、53kg級に出場して見事優勝。この勝利は、彼女にとって2連覇という栄冠であり、自身の成長を実感できる瞬間でもありました。大会では、決勝戦での緊張を乗り越え、強豪選手を相手に見事な試合を展開しました。

強力なサポート体制

玲衣さんの成長を支えているのは、父・愁人（しゅうと）さんの存在です。愁人さんは、時には厳しく、時には理解を示しながら、彼女を指導してきました。大会当日は、彼女が緊張している様子を見守りつつも、必要なサポートを惜しまなかったと語ります。また、姉の埜愛（のあ）さんも同じくレスリング選手であり、姉妹揃って「松戸レスリング最強姉妹」として注目されています。

緊張を克服した成長

成長期の玲衣さんは、体重が毎年約10kg増加し、階級も上がっていますが、そのプレッシャーには屈せず、日々の努力を重ねています。愁人さんは、玲衣は小学4年生までは緊張のあまり実力を発揮できなかったが、近年では精神的にも成長し、重要な場面でも力を出せるようになったと話しています。自信をもって試合に臨む彼女の姿は、常に進化し続けるアスリートとして印象的です。

スピードを活かしたレスリングスタイル

吉田さんはレスリングにおいて、スピードが自分の得意な要素だと自己分析しています。これまでにリレー選手としての経験もあり、その速さを活かすスタイルを持ち味としています。トレーニングは充実しており、火曜日と木曜日以外は、埼玉県三郷市のフェニックスクラブで集中的に行っています。

目指すはオリンピックメダル

松戸市の代表として、玲衣さんは2032年のブリスベン五輪での金メダル獲得を目指しています。彼女の目標は、あくまでも高く、ロサンゼルス五輪は難しい条件があることを理解した上で、次のブリスベン五輪に焦点を当てています。同じくアスリートとして活動する姉の埜愛さんとも、将来的に対戦する日が来るかもしれないと楽しみにされています。