みずほリサーチがEDI-Masterを導入しシステム改革を進める
キヤノンマーケティングジャパングループのキヤノンITソリューションズ(以下、キヤノンITS)は、みずほリサーチ&テクノロジーズ(以下、みずほリサーチ)に対し、業務に不可欠なファームバンキング機能を支えるためのEDI(電子データ交換)基盤を新たに整備しました。この取り組みにより、既存のメインフレームからオープン環境への移行と、EDI環境をIP網に対応させることに成功しました。
背景と抱える課題
みずほリサーチは、みずほフィナンシャルグループに属し、公共機関を含む多様なクライアントに対して、研究およびコンサルティングサービスを提供しています。この会社は長年にわたり、全国銀行データ通信システムと連携しながらデータを送信する役目を担ってきましたが、そのシステムをオープン化する必要性に迫られました。
特に、INSネットという旧式の通信技術がサービスを終了することになり、その期限までに新たな通信手段へ移行するという課題が浮上していました。これらの問題を解消するために、キヤノンITSの「EDI-Master」シリーズが選ばれることとなりました。この製品は、全国銀行協会の決めた手順に基づいてデータを安全に転送する能力を持っています。
導入による実際の効果
新たに導入された「EDI-Master」は、既存システムの機能を忠実に再現しつつ、ユーザーからの要求にも迅速に応えられるような柔軟性を備えています。これにより、IP網への移行がスムーズに行え、業務の効率化が図られました。
また、約2年間にわたる移行計画の中で、キヤノンITSは複数のサポート窓口を設け、金融機関のファームバンキングシステムをリスク無く移行するためのサポートを行いました。これにより、安全なシステムの移行が実現し、顧客の安心を確保しました。
今後のビジョン
40年以上にわたりEDIシステムを提供し続けてきたキヤノンITSは、この豊富な経験をもとに、更なる高品質な製品やサービスの提供を約束しています。今後も顧客ビジネスのフェーズに応じた適切な提案を行うことで、顧客満足度を高めていく意向です。
EDI-Masterの機能とは?
「EDI-Master」は、さまざまな通信プロトコルに対応したトータルソリューションを提供します。これには、レガシーEDIからインターネットEDIまでを網羅し、大小さまざまなEDIシステムへの対応を可能にする機能が含まれています。特に、業務プロセスの自動化により、企業の受発注業務の効率化を支える中心的な役割を果たしています。
具体的には、「EDI-Master B2B Standard」ではインターネットEDIの各種プロトコルに対応したマルチプロトコルEDIサーバーを提供し、「EDI-Master JS Enterprise」は企業内EDIシステムの統合を効率的に実現します。また、「EDI-Master B2B for TLS」は、既存システムに影響を与えることなく安全なインターネット環境の構築をサポートします。
このように、システムのオープン化と信頼性を両立させた革新は、今後の業界のトレンドを牽引することでしょう。
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