長谷川清司が母校で魅せたドラム指導
2023年7月28日、福井県坂井市丸岡町の母校、丸岡中学校を訪れたプロドラマーの長谷川清司さん(73)。彼は吹奏楽部の生徒たちにドラム演奏のノウハウを伝える特別クリニックを開催しました。このクリニックは坂井市教育委員会と丸岡中学校が主催し、48人の部員と打楽器担当の3人が参加しました。
長谷川さんが母校で指導を行うのは初めてで、プロとしてのキャリアを持つ彼が後輩たちに向けて直接指導することで、音楽への興奮をもたらしました。音楽室に自身のドラムセットを持ち込み、打楽器担当の生徒には基礎練習として小太鼓の叩き方やスティックの持ち方を教えました。生徒たちは長谷川さんの甘い音色に触れ、その技術に圧倒されました。
学びの中で彼が強調したのは、ドラムの高さやスティックの持ち方など基本的なテクニック。彼は「ドラムの高さは大切で、スティックは打面に水平に叩くことが重要」と指導し、「力を入れ過ぎず、自然に音を出すことが肝心」と生徒たちにアドバイスしました。技術の指導だけでなく、楽しむ心を持つことの重要性も語りました。
次に、彼は「波のような響きを出すプレスロールの叩き方」を教える中で、技術のイメージを分かりやすくするための例え話を交えました。たとえば「布は絹のように美しい音を出すこと」とし、感覚的に捉えられるよう配慮しました。このような細やかな説明は、生徒たちにとって非常に貴重な学びとなったでしょう。
合奏の楽しさを共有
クリニックの後半には、長谷川さんが吹奏楽部全体との合奏も行いました。多彩な楽器に囲まれながらも、彼はドラムを力強く響かせ、「ドラムは演奏をリードする役割を持っている」と再度生徒たちに意識を促しました。彼が指導する中で、「演奏のバランスの重要性」も強調し、特にサックスのメロディに合わせてドラムの音を調整することを促しました。
生徒たちの反応も上々でした。参加した3年生の大杉あさひさんは、「プロの演奏に圧倒された。練習の響きとは全く違う、力強い音を体感した」と感想を述べました。また、長谷川さんの細かなアドバイスが非常に参考になったと感じ、次回の指導も期待しました。
長谷川清司のプロとしての歩み
長谷川さんは、福井県丸岡町(現坂井市)出身で、53年のプロ歴を持ち、数多くの著名アーティストとの共演を重ねています。特に森山良子さんのサポートを18年間行い、海外の音楽祭にも出演するなど、国際的な舞台でもその実力を発揮してきました。数多くのレコーディングに参加し、教則本も出版するなど、後進の指導にも力を入れています。今後も彼の活動から目が離せません。
昔からの夢を体現している長谷川清司さん。彼の情熱は、母校の後輩たちにとって、ただの音楽の指導にとどまらず、音楽を楽しむ心そのものを育てる貴重な機会となりました。このような経験が、次世代のドラマーたちに続くことを期待しています。