ワンダーフューチャーコーポレーション、EMS事業を加速
ワンダーフューチャーコーポレーション(WFC)は、サカタインクス株式会社とそのグループ会社であるシークス株式会社との連携を強化し、EMS(電子機器製造受託サービス)事業の本格化に向けた資金調達を実施しました。今回、3.5億円を調達し、これを基に多様な技術の開発を進めていく計画です。
ダメージレス部品実装技術の提供
WFCはダメージレス部品実装技術「IHリフロー技術」を基に、新しい市場の創出に向けて動き出しています。この技術は、印刷技術を用いて電子回路を形成するプリンテッドエレクトロニクス分野において、基板や配線材料、製造受託ノウハウを融合し、顧客に対してトータルなソリューションを提供するものです。
特に、IH-EMS™という受託サービスはデジタルサイネージなどの低コスト修理を可能にするサービスとして注目を集めており、2022年もこの技術を活用してさらなる事業拡大を狙っています。
今後の事業計画
具体的な事業計画としては、IH-EMS™の事業化に加え、フレキシブルデジタルサイネージ(FDS)の量産化や、高密度実装基板のミニLEDリペア装置の開発も進めています。FDSは柔軟なフィルム基板を用いたデジタルサイネージで、従来の固い媒体に比べて軽量で曲がる特性を持ち、幅広い応用が期待されています。
FDSの利点
FDSは、例えば自動車や照明機器への組み込みに最適化されています。特に今後、自動運転技術が進展することで、車載デザインが大きく変わり、デジタルサイネージの新たな市場が生まれるでしょう。また、エンジンルームが不要となる自動車デザインにおいて、FDSは新たなデザイン要素としての役割を担うことが期待されています。
ミニLEDリペア装置の展望
続いて、ミニLEDのリペア装置も開発中です。これにより、微細な部品のリペアが可能となり、高密度実装基板の市場にも普及が期待されています。WFCは新技術の開発を進めつつ、顧客のニーズに応じた柔軟なサービスを提供する方針です。
サポート体制の強化
ワンダーフューチャーコーポレーションは、国立研究開発法人新エネルギー・産業技術総合開発機構(NEDO)からの支援を受けながら、実装対象物の微細化を進めています。このように、革新的な技術を駆使して、今後の成長を目指します。
企業理念を掲げ、持続可能な社会の実現にも寄与するWFCの動向から目が離せません。
企業情報
株式会社ワンダーフューチャーコーポレーションは2013年に設立され、東京都千代田区に本社を構えています。代表取締役社長の福田光樹氏のもと、最新技術への挑戦を続けています。ウェブサイトは
こちらで確認できます。
お問い合わせ
本件に関する詳細な情報は、担当者の岡庭までご連絡ください。Eメールや電話でも対応可能です。連絡先は以下の通りです。