岡山・夢二郷土美術館の新たな展覧会
岡山県岡山市に位置する夢二郷土美術館本館では、2025年の秋に注目の企画展「永遠なれ、夢二のミューズ」が開催されることが決定しました。会期は9月10日から12月7日まで。日本画や洋画に大きな影響を与えた竹久夢二の作品が多数展示されます。
竹久夢二(1884-1934)は、その独特な美の観点で「夢二式美人」と称される女性像を描き、20世紀初頭に一世を風靡しました。彼の理想の女性像は、母や姉、妻、恋人たちからインスピレーションを受け、時代の流れと共に進化してきました。今回の企画展では、これらの女性たちに焦点を当て、夢二の美人画がどのように形成されていったのかを探ります。
特に注目されるのは、2024年6月から東京などで行われる「生誕140年YUMEJI展」に出展された油彩画《アマリリス》や、晩年の作品で「自分一生涯に於ける総くゝりの女だ。ミス・ニッポンだよ」と夢二が語った《立田姫》、さらには唯一の外国人裸婦を描いた《西海岸の裸婦》等、貴重な作品がございます。これらの作品は、夢二郷土美術館に所蔵されているもので、岡山で見ることができる貴重な機会です。
また、夢二の最期を看取った医師・友人の正木不如丘に残した外遊スケッチから新たな作品も初公開され、夢二式美人の表現がどのように創られたのかを感じ取ることができるでしょう。彼が描いたミューズたちは、時代を超えて現代の私たちをも魅了します。
会期と入館情報
- - 会期: 2025年9月10日(水)~12月7日(日)
- - 開館時間: 9:00~17:00(入館は16:30まで)
- - 休館日: 月曜日(祝祭日の場合は翌日)、9月17日(水)
- - 入館料: 大人800円、中高大学生400円、小学生300円
(20名以上の団体は2割引、岡山県内の65歳以上は1割引、割引併用不可)
注目のイベント
この展覧会にあわせ、いくつかの関連イベントも開催されます。
- - ギャラリートーク: 学芸員による展示の紹介。参加は無料ですが、入館料が必要です。
- - 生誕日記念イベント: 9月16日(火)にオリジナル絵はがきと和三盆を来館者全員にプレゼントします。
- - ハープコンサート: 夢二生誕日当日、18:00から展示室で開催。参加費は3,500円で定員は50名。
私たちが夢二の作品を通じて受け取る美のメッセージに浸りながら、秋のひとときを楽しんでみてはいかがでしょうか。
最後に
この企画展は、夢二の芸術的表現の深さを再発見する絶好のチャンスです。夢二郷土美術館で、新たな美の世界に触れることをお勧めします。お見逃しなく!