透明マスクプロジェクト
2020-11-17 11:12:52
聴覚障害者のための透明マスクプロジェクトが始動 - 1万枚を無償配布
聴覚障害者のための透明マスクプロジェクトが始動
新型コロナウイルスの影響で、日常的にマスクを着用することが求められる現在、聴覚障害者にとっては新たなコミュニケーションの壁が生じています。その背景を受けて、聴覚障害者のための『Clear Mask Project』が始まりました。このプロジェクトでは、透明マスクを1万枚無償で配布し、聴覚障害者が直面しているコミュニケーションの課題を解決することを目的としています。
プロジェクト立ち上げの背景
新型コロナウイルスの感染防止策として、マスクの着用が日常化しています。しかし、マスクは口元を隠すため、聴覚障害者にとっては相手の言いたいことを読み取るのが難しくなるのです。この状況を改善し、聴覚障害者のコミュニケーションをスムーズにする手段として透明マスクが選ばれました。
『Clear Mask Project』では、聴覚障害者が日常生活でよく遭遇する困難を理解してもらうためのアプローチも行っています。特に、透明マスクを使用することで口元や表情を見せることができ、コミュニケーションが取りやすくなります。
透明マスクの詳細
今回配布される透明マスクは、株式会社旭創業が製造した「マスケットライト」という商品です。このマスクは、表情が見えることで、聴覚障害者がコミュニケーションを取りやすくなります。また、無償配布の対象者は、聴覚障害者もしくはその関係者、または本プロジェクトに賛同する方々です。
応募方法と条件
透明マスクの応募は、特設のフォームを通じて行われます。応募条件は、日本国内に居住し、郵便物の受け取りが可能な方で、聴覚障害者やその関係者、またはプロジェクトに関心のある方です。応募期間は2020年11月17日から12月15日までとなっており、その後は抽選が行われる予定です。
啓発イベント『爆音コンビニ DEAF-MART』
また、プロジェクトの啓発活動の一環として、2020年12月4日に『爆音コンビニ DEAF-MART』という特別イベントも開催されます。このイベントでは、クラブさながらの音量で音楽が流れるコンビニで買い物をする体験を通じて、聴覚がない環境でのコミュニケーションの難しさを体感できます。参加者は、大音量の中で聴覚障害者がどのようにコミュニケーションを行うのかを理解できる貴重な機会となるでしょう。
コミュニケーションの理解を深める
このプロジェクトを通じて、聴覚障害者のコミュニケーションの難しさを広く知ってもらい、解決に向けた対話を促進することを目指しています。プロジェクトの理事やスタッフは、聴覚障害者と聞こえる人が共に理解し合い、サポートし合うことが重要だと強調しています。
「メガネは自分で解決できますが、コミュニケーションの壁は他者がその問題に気づいてくれない限り解消できません。だからこそ、このプロジェクトが多くの人に認識され、関心を持たれることを願っています。」とプロジェクトの代表は述べています。
まとめ
『Clear Mask Project』は、聴覚障害者のための新しい試みとして、透明マスクの無償配布を行うことによって、コミュニケーションの向上を目指しています。この活動を通じて、聴覚障害に対する理解を深め、多くの人々が参加することで、より良い社会の実現に向けて進んでいければと考えています。無料の透明マスクを必要とする方は、ぜひ応募してみてはいかがでしょうか。
会社情報
- 会社名
-
NPO法人Silent Voice
- 住所
- 大阪府大阪市中央区安堂寺町1-3-12大阪谷町ビル4F
- 電話番号
-
06-4302-5799