東京貿易テクノシステムがアジア初の自動測定システムをデモ
東京貿易テクノシステム株式会社(以下TTS)は、最新のモジュール式自動測定システム「PRESTO XL」のデモ機を神奈川県厚木市の厚木テクニカルセンターに設置しました。このデモ機がアジア初となることから、注目を集めています。特に、自動車業界においての効率化が進む中で、本機の導入がどのような変化をもたらすのか、期待が寄せられています。
モジュール式自動測定システム「PRESTO XL」の優位性
TTSは30年以上にわたり、高精度な3D測定機や測定システムを提供してきました。新たに導入されたPRESTO XLは、特に自動車関連のボディー計測に応じたXLサイズのデモ機が用意されています。この自動測定システムの特性として、モジュール式であるため導入が容易であり、将来的なバージョンアップも行いやすい点が挙げられます。また、従来の接触式計測器に比べ、計測にかかる時間は約4分の1と短縮されており、高精度な計測が可能です。
このPRESTO XLは、製造業界の人手不足が深刻化する中、製造工程の自動化を進めるために注目されています。自動測定システムは、従来の手作業に比べ高精度かつ短時間でデータを取得できるため、生産性向上に寄与すると期待されています。
「オートメーションデー」の開催
6月26日と27日の2日間、厚木テクニカルセンターで行われた「オートメーションデー」では、自動車関連メーカーの担当者が多数集まり、実演を見ることができました。初日の冒頭では、TTS社長の水原弘人氏が挨拶を行い、その後、フランスから来日したHexagon社のオートメーション責任者、ニコラス・ラッショー氏が基調講演を行いました。氏は『品質の再定義』について言及し、今後は製品の不良率を抑えることだけでなく、顧客へ新しい価値を提供することが重要であると語りました。
ラッショー氏によると、Hexagonでは自動化の推進を強化しながら、地域に根ざした対応を心掛けていると言います。TTSのような信頼できるパートナーとの連携を通じて、多様なニーズに応えるカスタマイズ性を持った製品展開が可能であると強調しました。
未来の製造業に向けて
TTSの水原社長は、PRESTO XLが最先端の測定器であり、車体だけでなく、様々な部品の計測にも対応できることを述べました。TTSでは、測定データの活用を通じて製造現場の生産性向上を目指し、データを基にした高度なシミュレーションの実現を図っています。
TTSは、技術革新が進む製造業界において、今後も多くの企業へ新しい価値を提供する役割を果たしていきます。また、厚木テクニカルセンターでは、製品のデモンストレーションや技術研修、アフターサービスなど、顧客を支援するための様々な取り組みが行われています。
東京貿易グループの概要
東京貿易テクノシステム株式会社は、東京貿易グループの一員として、スマートマニュファクチャリングの実現を支援することを目指しています。グループ全体で77年の歴史を持ち、エネルギーインフラからイメージソリューションまで、幅広い事業を展開しています。これからも変革を恐れず、イノベーションを促進し、安心で持続可能な社会の実現に貢献していくことが求められています。
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