digzymeが資金調達
2020-05-29 13:01:52

digzymeが生命科学研究のための新サービスを開発、資金調達を実施

digzymeが資金調達を実施し新たな開発へ



バイオインフォマティクスベンチャー「digzyme」は、生命科学研究向けのビッグデータ解析を活用した新しい製品開発に向けて、シードラウンドで約3,000万円の資金調達を成功させました。この資金は、企業の成長を支える重要なステップとなります。

東工大発の革新的なサービス



株式会社digzymeは、東京工業大学から発展した企業で、化合物の新規バイオ生産開発を推進しています。彼らが提供する「digzyme Moonlight」サービスは、酵素反応の逆合成解析と遺伝子探索を同時に行うユニークなプラットフォームです。このサービスは、既に複数の大手企業との共同研究が進められており、業界内での注目を集めています。

新たな「digzyme Moonlight Cloud」の登場



資金調達の目的の一つとして、digzymeは新プロダクト「digzyme Moonlight Cloud」の開発に取り組んでいます。こちらのサービスは、Webブラウザを通じてわかりやすく酵素反応の逆合成解析を行えるものです。ユーザーは任意のターゲット化合物を入力することで、サポートされた反応経路の情報を得ることができ、化合物開発の効率を大幅に向上させます。

さらに、原料化合物の指定や酵素遺伝子の推定など、より詳細な解析を必要とする場合には、共同研究の下で対応する予定です。加えて、化合物の合成と同時に、その分解経路を予測する機能も開発中です。この機能により、特に環境問題に関連する生分解性プラスチックの分解予測が容易になることが期待されています。

今後の展望と共同研究の可能性



digzymeは、自社開発や事業パートナーとの共同開発を通じて、さらなるプロダクト開発を進めていく意向を示しています。Cloud版サービスの提供を行うことで、技術力と利便性が広く認知されることを目指しています。また、産業界や学術界との連携を強化し、酵素反応化学の新たな地平を拓くことで、有用な化合物のバイオ生産系開発を推進する計画です。

逆合成解析の重要性と特殊性



逆合成解析とは、ターゲット化合物に到達するための最適な多段階合成経路を導出する手法でありしています。これまで有機合成化学においてはかなりの進展がありましたが、酵素反応化学においてはその応用はまだ十分ではありません。酵素には特定の化合物にのみ反応する「基質特異性」があり、新しい化合物に対する反応の推定が簡単ではないため、その課題に対処する必要があります。

そのため、digzymeでは自社の反応類似性探索技術を活かしながら、逆合成解析の最適化を目指しています。このような技術革新は、生命科学研究において重要な役割を果たし、未来の化学的挑戦に立ち向かう鍵となるでしょう。

会社情報

会社名
株式会社digzyme
住所
東京都港区新橋1−16−6新橋柳屋ビル5階
電話番号

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