板谷梅樹のモザイク展
2025-03-10 13:26:57

愛知県常滑市で開催される板谷梅樹のモザイクアート展に潜入

INAXライブミュージアム企画展のご紹介



愛知県の常滑市に位置するINAXライブミュージアムでは、2025年4月17日から9月30日まで、板谷梅樹の作品展「昭和モダーン、モザイクのいろどり―板谷梅樹の世界―」が開催されます。板谷梅樹は、昭和モダンのアートを代表するモザイク作家で、彼の作品は清新な色彩と可憐なデザインで知られています。この企画展では、彼のモザイク作品約80点が展示され、彼のアートがどのように形成されたのか、その背景にも焦点が当てられます。

企画展の内容と魅力



本展は、板谷梅樹の作品を特集したもので、父親である板谷波山の陶片も展示されています。梅樹はこの陶片の美しさに惹かれ、モザイク画制作を始めました。彼のモザイク作品は、特に日劇の大きなモザイク壁画(1933年作)で知られていますが、残念ながらその原画は現存していません。しかし、梅樹の作品は彼の才能を証明するものであり、近年その再評価が進んでいます。

この展覧会は、観覧する人々が梅樹の色鮮やかなモザイク画や日用品に彩られた美しい工芸品に触れる機会を提供します。彼の独自のモザイク技法とその色彩の魅力を堪能することで、当時の昭和のアートシーンを味わうことができます。

展覧会の構成



企画展は三つの章に分かれており、各章は異なる視点から梅樹の作品を紹介します。「モザイクの世界で」では、梅樹がどのように陶片を使用し、モザイク画を制作するに至ったかが語られます。驚くべきことに、梅樹は幼い頃から陶片で遊んでいたそうです。彼の出世作である日劇のモザイク壁画は、波山の白磁や青磁の陶片を使った美しい作品でした。

「日常にいろどりを」では、梅樹が身近なデザインの作品にも取り組んでいたことが明らかになります。例えば、彼はステンドグラスを学び、家具や工芸デザインにも挑みました。戦後には、銀座・和光にて和装用のアクセサリーも手がけました。

最後の章「制作の原点」では、梅樹の父、板谷波山が残した陶片が展示されます。波山の窯跡から発見された陶片は梅樹の色彩感覚の源とも言える存在で、これにより彼のモザイク技法がどのように発展していったのかを知ることができます。

特別イベントと図録



展覧会期間中、特別講演会も開催されます。講師は、本展の監修を手掛けた荒川正明教授となっており、梅樹の作品の魅力や制作の背景について詳しく語ります。また、展覧会に合わせて公式図録も販売され、74点の作品が収められています。

INAXライブミュージアムでのこの展覧会は、アートファンだけでなく、地域の文化に触れたい方にもおすすめです。モザイクの美しさによって、訪れる人々の日常に喜びや彩りが与えられることでしょう。その独自の世界観をぜひ、会場で体感してください。

開催概要



  • - 会期: 2025年4月17日(木)~9月30日(火)
  • - 会場: INAXライブミュージアム「土・どろんこ館」企画展示室
  • - 住所: 愛知県常滑市奥栄町1-130
  • - TEL: 0569-34-8282
  • - 観覧料: 一般1000円、学生800円、中・高生500円、小学生250円(税込)
  • - 休館日: 水曜日(特定日開館)
  • - URL: INAXライブミュージアム公式サイト


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会社情報

会社名
株式会社LIXIL
住所
東京都品川区西品川一丁目1-1大崎ガーデンタワー24F
電話番号

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