株式会社ファーストが調査した「しあわせ」の変遷とその影響

株式会社ファーストの最新調査が明らかにする「しあわせ」とは

株式会社ファーストが行った「しあわせ」に関する調査が注目を集めています。今年の5月29日、幸福の日に発表されたこの調査は、生活者が実際にどのように「しあわせ」を感じているのか、その状態を詳細に分析したものです。特に、暖かくなると「Happiness」を感じる人の割合が増加することがわかり、季節ごとのしあわせの傾向を探求しています。

調査の概要と目的

調査は「しあわせなときに関する調査」と名付けられ、生活者の幸福感を見つけ出し、どのようにして気持ちを動かせるか、また新たな価値を創出することを目的としています。ここでは全国の20歳以上の男女を対象に、合計4回行われたアンケート調査の結果をに基づいています。
実施時期は2024年の5月から、8月、11月、そして2025年の2月という具合に、季節ごとに多様化した設問が提示されました。

調査の手法

調査はインターネット上で行われ、サンプル数は各回ともに115名から144名と多岐にわたります。主な質問内容は「最近1ヶ月間のしあわせ度」、「しあわせなときの写真投稿」、「3ヶ月後のしあわせ度の予測」というもので、参加者はそれぞれ10段階で評価しました。

調査結果の分析

年間調査の結果、参加者の「しあわせ度」は平均で見ても、やや上昇傾向にありました。特に最近の1ヶ月間では「しあわせ度」の平均は7.0であり、写真の評価では8.5、3ヶ月後の予想は7.5という結果が出ています。この傾向は、暖かい季節に人々が感じる「Happiness」が一因とされています。

「Happiness」と「Well-being」

調査から得たデータを1つの観点から分析すると、しあわせには一時的な感情を表す「Happiness」と、持続的な幸福感を示す「Well-being」の2種類があることが明確です。例えば、「しあわせなときの写真」に寄せられたコメントの中から、この両者を分析したところ、各調査回によってしあわせの捉え方が異なることが明らかになりました。

春や夏は「Happiness」が高まる一方、冬には「Well-being」が感じやすいという相関関係が見受けられ、多くの人々が季節によって感じる「しあわせ」が変化していることがわかりました。冬季には他者との関わりが特に強調され、寒さに向かうにつれて人々は身近な存在との絆をより大切にする傾向にあることが示されました。

季節ごとの傾向とその他の考察

具体的には、冬の2月に「日常・ゆとり」といった普段の生活に対する幸福感が増加し、夏の8月では「旅行」や「リラックス」のしあわせ度が特に高い結果が出ています。このように、気候の変化により人々が感じ取る幸福には明確なパターンが存在し、「食事」や「自己実現」に関する要素についても季節ごとに異なる影響があることが確認されています。

この調査の結果を受けて、「しあわせ発掘プロジェクト」が進められ、消費行動における「しあわせ」の価値を見極め、マーケティングに生かすアプローチが期待されています。