2025年度メセナ活動調査の概要
公益社団法人企業メセナ協議会が実施するメセナ活動実態調査、その2025年度版の結果が2025年2月25日に公開されました。この調査は、全国の企業・企業財団を対象に実施され、企業の文化支援に関する動向が明らかになっています。
調査の概要
2024年4月から2025年3月にかけてのメセナ活動の状況を把握するため、国内の2097社の企業と325の企業財団が対象となりました。調査内容には、実施状況、実施内容、体制が含まれています。
- - 対象企業数: 2097社
- - 調査方法: ウェブサイトと郵送アンケート
- - 回答数: 539社(前年比+12社)、195団体(前年比▲5団体)
メセナ活動の成果
調査結果によれば、メセナ活動の事後評価を行った企業のうち、なんと60%以上が自社ブランドが地域で向上したと回答しています。これは、企業が地域文化と積極的に関わり、その結果としてブランド力を強化できることを示しています。
外部組織との連携
企業の約6割が外部の組織と連携していることが判明しました。企業財団では5割近くが何らかの連携を行っており、これにより互いの知見やノウハウを活用して活動の幅が広がっているとされています。
連携相手には自治体などが含まれており、これにより地域社会とのつながりが一層深まる期待が寄せられています。
AIの活用と関心
最近ではAI技術が業務の効率向上に寄与しており、多言語化などが進展しています。また、AIによって芸術文化の創造がどのように変化するのかという関心も高まっています。これにより、文化を支援する上でのAIの果たす役割が今後ますます重要になると考えられています。
結果と報告書の内容
調査結果を含む『Mécénat Report 2025』では、以下のような項目が詳しく掲載されています。
- - 取り組みの目的や重視点
- - メセナ担当部署・社員の参画
- - 基本方針と事後評価
- - 活動内容、活動費及び予算策定方法など
特に注目すべきは、AIの活用事例として、企画運営の効率化やアイデア創出におけるAIの影響についての記述です。また、文化活動における新しい可能性が示され、多くの企業や団体がAIを利用した新たな文化創造に取り組んでいることが確認できました。
事例紹介
この報告書には、東京建物、東洋製罐グループホールディングス、アルスコンサルタンツなど、さまざまな企業および財団の事例が紹介されています。彼らの方針や取り組みにより、メセナ活動がどのように実践されているのかを見て取ることができます。
まとめ
この調査結果は、メセナ活動が企業活動の新たな一部となり、地域文化との関わりを強化する重要な手段であることを示しています。特にAI技術を活用することで、活動の幅が広がり、企業自身のブランドや地域社会への貢献が一層向上することが期待されます。今後もこのような活動の推進が求められ、企業と地域文化の新しい関係が築かれていくことが待たれます。