あわら市の若手職員が挑むInstagram「アワラル」の誕生秘話
福井県あわら市から発信される新たなInstagramアカウント「あわらる」は、2024年に設立され、地域の魅力を広めるプラットフォームとして機能しています。運営は市役所の若手職員である渡邊喜さんと島田珠利さんを中心に行われており、親しみやすい表現やビジュアルで市の個性を伝えることを目指しています。
「行政らしくないSNS」を目指す
チームリーダーの渡邊さんは、あわら市の魅力を特に若年層にアピールするためには「新しい形での発信」が必要だと考えました。「行政らしくない」観光特化型のアカウントを開設することで、あわら市の認知度向上を図ろうとしています。実際に、「最高でした!」とのコメントを受けることが多くあり、それが大きな励みになっているそうです。
初体験のSNS運営に伴う挑戦
開設当初はSNS運営の経験がないメンバーでのスタートだったため、彼らは「ターゲットに響く発信がどのようなものかを探るのが非常に難しい」と振り返ります。また、チームの克服すべき課題はメンバーのモチベーションや得意分野をどう調和させるかでした。通常業務との両立も大変でしたが、「新しいことに挑戦させてもらっているからこそ、期待に応えたい」という気持ちが彼らを励ましました。
市民とのつながりを大切に
島田さんにとって、「あわらる」の魅力は市民との会話を生むことにあります。「あわらる見たよ!」と声をかけてもらう瞬間が非常に嬉しく、そこから視覚的な発信がコミュニケーションのきっかけとなることを実感しています。彼女はまた、「福井県の観光地を市単位で意識しない人が多い中、いかにして全体の魅力を伝えるか」が重要だと述べています。
若い職員の挑戦
「自治体でこんな発信をするなんて驚いた」といった周囲の反応も多層です。友人から「行ってみたい!」や、DMでいただく感想が隊員の活動の広がりを実感させています。
目標は5,000人から1万人のフォロワー
渡邊さんの目標は、年度内に1万人のフォロワーを達成すること。一方、島田さんは「まずは続けることが大切」と言います。市役所職員ならではの視点でフォロワーと近い位置で発信を続け、将来的には「あわら市を起点に福井全体を巡る旅」をイメージしてもらうことを目指しています。
あわら市とそこに含まれる魅力
あわら市は、福井県の中で幸福度ランキングで6回連続1位を獲得するなど、地域振興においても成功を収めています。温泉や自然環境、歴史的なスポットが揃い、人々を引き寄せる魅力に溢れています。
また、「あわら温泉」は140周年を迎え、県内外から多くの観光客が訪れています。
総括
「あわらる」は、若手職員が新鮮なアイデアで地域を盛り上げる新しい試みです。SNSを通じて、人々や地域間のコミュニケーションを深めることで、今後も多くの人々に愛される存在となることでしょう。