三鷹市における繊維リサイクル実証実験
東京都三鷹市で、一般社団法人テキスタイルサーキュラーネットワーク(TC-Net)と協力し、2025年7月から使用済み衣料品をリサイクルする「繊維to繊維」に関する実証実験がスタートしました。この取り組みは、繊維リサイクルの重要性を地域に広め、廃棄物削減を目指すものです。具体的には、2025年11月16日に開催される「第13回ふじみまつり」にて、市民参加型のワンデー古着回収イベントを実施予定です。
市民の協力と関心の高まり
古着回収の実施にあたり、家庭から持参された衣類が多く集まることが期待されています。実際、イベント当日は、多数の市民が衣類を持ち寄り、回収ボックスにどんどんと入れていきます。特に注目されたのは、回収ブースでの活動です。参加者には、アップサイクルコースターが贈呈されることで、より多くの市民が積極的に参加することが促されています。
また、回収に協力してくれた参加者には、用意されたチラシを渡すことで、後の日常生活でのリサイクル行動を促進させる工夫もされています。このように市民が直接参加することで、地域全体での意識改革が図られています。
繊維リサイクルの現状とその必要性
実は、国内では毎年約78万トンもの衣料品が廃棄され、その多くが焼却処分されているのが現状です。特に三鷹市においても、家庭から出る衣類の多くが可燃ごみとして処分されているため、リサイクルする仕組みの構築が急務とされています。TC-Netと三鷹市の連携により、地域の生活空間で「繊維to繊維リサイクル」の実現が期待されています。
常設回収ボックスの設置
この実証実験に伴い、2025年7月から三鷹市内に3カ所の常設回収ボックスが設置されます。
- - 市役所第二庁舎:三鷹市野崎1-1-1
- - リサイクル市民工房:三鷹市深大寺2-16-13
- - 消費者活動センター:三鷹市下連雀3-22-7
市民は、これらの場所に衣料品を持ち寄ることで気軽にリサイクルに参加できるようになります。
TC-Netについて
一般社団法人テキスタイルサーキュラーネットワークは、繊維リサイクルの社会実装を目的とし、自治体、企業、市民の連携を重視しています。日本の繊維循環インフラの構築を目指し、繊維to繊維回収の導入を全国で支援しています。理事長は臼谷喜世彦氏で、2022年4月に設立されました。
今後もTC-Net主導のもと、三鷹市と連携してリサイクル活動を進め、地域の持続可能性を実現するために努力していく所存です。皆さんもこの取り組みに参加し、身近な環境の改善に貢献してみてはいかがでしょうか。