ビワコオオナマズ水槽の復活に向けた新しい挑戦
滋賀県に位置する琵琶湖博物館では、2023年2月に破損した「ビワコオオナマズ水槽」を復活させるため、2024年8月28日から新たなクラウドファンディング活動を開始します。このプロジェクトでは、琵琶湖を象徴するビワコオオナマズとその生態系の重要性を再現する新水槽を設置し、琵琶湖の魅力を幅広い人々に伝えることを目的としています。
クラウドファンディング概要
新しいクラウドファンディングは「新ビワコオオナマズ水槽誕生にご支援を!」という名義で、2024年11月25日まで実施されます。目標となる金額は2,000万円で、寄付方法はふるさと納税型の「オールイン」となっています。詳細は
こちらから確認できます。
リターン内容
支援者には魅力的なリターンが用意されています。50,000円の寄付で新水槽のお披露目内覧会に参加でき、10,000円の寄付では特別感謝状が提供されます。また、100,000円の寄付をすることで、学芸員による特別な観察会や講座に参加可能です。
水槽破損の経緯
2023年2月10日、琵琶湖博物館のビワコオオナマズ水槽が突然破損する事故が発生しました。この大型水槽は高さ約3メートル、直径約5メートルという巨大なものでしたが、幸いにも水槽内の生物や訪れる人には被害がありませんでした。しかし、その後の点検で複数の水槽に小さなひびが見つかり、安全のために長期間の閉鎖が余儀なくされました。
これまでの取り組み
破損水槽の復旧作業に伴い、2023年11月から2024年1月にかけて第1弾のクラウドファンディングを実施。結果、796人から11,593,000円の寄付が集まり、水槽の修復と展示の再開が実現しました。今回はこれを受けて、さらに新たな水槽の設置が求められる状況です。
新水槽の設計
今回設置される新しいビワコオオナマズ水槽とコアユ水槽は、従来の設計を刷新し、独特の魅力を発揮するものとなります。新ビワコオオナマズ水槽は、琵琶湖の自然環境を忠実に再現し、リアルな生態系を感じられる構造を持っています。特にビワコオオナマズの産卵期には、湖岸にやってくる姿を通じて、観客がその生態を直接体感できるよう工夫されています。
コアユ水槽の狙い
また、新設されるコアユ水槽では、琵琶湖の伝統漁法であるエリ漁に焦点を当てます。コアユは琵琶湖の重要な生態系の一部を形成しており、漁師たちの文化や歴史とも深く繋がっています。新水槽では、観覧者が実際に漁体験をするかのような感覚を楽しめる展示となる予定です。
琵琶湖博物館の魅力
琵琶湖博物館は、湖をテーマにした日本最大規模の博物館であり、「湖と人間」の関係を探求する場としても知られています。家族で楽しめる展示や学びの機会が充実しており、多くの人々に湖の自然と文化の大切さを伝えています。
開館時間は9:30から17:00までで、観覧料は一般800円、学生450円で、小学生と中学生は無料です。毎週月曜日は休館日で、その他の臨時休館もあります。
この新しい試みに参加し、琵琶湖の夢を広げる手助けをしてみてはいかがでしょうか。