リコーが発表した新しい国産組込みコンピュータ「RICOH iC11000」
リコーPFUコンピューティング株式会社は、最新の組込みコンピュータ「RICOH iC11000」を9月10日に発売しました。この製品は、FA(ファクトリーオートメーション)機器や医療装置向けに最適化されており、長期間の使用が可能で、安心して運用できるといったニーズに応えています。25年以上にわたる国内の設計と製造の実績がある同社は、ユーザーの期待を超えるクオリティを提供するために、最新技術を駆使しています。
高性能かつ省電力設計
「RICOH iC11000」は、最新のIntel Atom® x7000E/x7000REシリーズを搭載し、最大8コアで高い処理性能を発揮します。これにより、マルチスレッド処理においては第8世代のCore™ i3や第7世代のCore™ i5をも凌ぐ性能を提供します。また、ファンレス設計と低消費電力を併せ持つため、厳しい工場環境でも安定して動作し続けることが可能です。
多彩なインターフェース
この製品は、12〜24Vの単一DC電源入力に対応しており、既存の装置から直接給電できるため、配線の簡素化と設計効率の向上に寄与しています。また、前面にはUSB 5Gbpsや2.5 GbE LANポートなど、豊富なI/Oインターフェースが備えられています。さらに、レガシーI/Oにも対応しているため、旧式の設備との接続も容易です。
安全性と長期供給
振動が多い環境での安定稼働を保証するため、メモリは基板に直接実装されており、接触不良のリスクを低減しています。そして、TPM2.0に準拠したチップを搭載し、セキュリティ対策も万全です。リコーPFUコンピューティングは、製品の設計から製造、さらには品質評価までを国内で一貫して行っています。このため、長期的な供給体制とサポートが受けられます。
新たな価値の創出
リコーPFUコンピューティングは、株式会社リコーの傘下に位置し、組込みコンピュータや産業用コンピュータの事業を担っています。設計力や高品質を持ち合わせる同社は、今後もデジタルサービスの発展や社会貢献に寄与することを目指しています。
「RICOH iC11000」は、信頼性のある国産品として、特に産業向けの現場への導入が期待されており、新たな技術への挑戦を感じさせる一品です。これからのさらなる発展に注目が集まります。