蕨菓匠本多屋が新たな一歩を踏み出す
大正六年(1917年)に山口駅前で創業した蕨菓匠本多屋は、109年という長い歴史を持つ老舗の菓子店です。本多屋は、地域との共生を大切にしながら、代々受け継がれてきた店舗づくりを大切にしてきました。このたび、新たに本店「懐古庵」として改装されることが決定し、2026年6月19日(金)にオープンします。
地域とのつながり
新たな「懐古庵」では、単なる「菓子を買う場所」から「菓子と過ごす場所」へとコンセプトを進化させています。地域の文化や歴史を感じられる空間にすることで、昔ながらの良さを感じつつ、現代のニーズにも応えられるよう工夫されています。
新しい喫茶スペースでは、特製のあんトースト、わらび最中、さらには自家焙煎の珈琲どら焼きといった一品が楽しめます。また、季節ごとの外郎や焼き菓子を少しずつ味わえる「庭の菓」予約制プレートも提供され、四季の移ろいを感じます。
温もりのあるデザイン
店内は、落ち着いた雰囲気を大切にしつつ、顧客との「出逢いの場」となるように設計されています。特に床の間を設けた“客間”のような居心地の良い空間は、来店者にとって特別なひとときを演出します。また、床や天井をあえてシンプルに仕上げることで、自然体で過ごせる環境が生まれています。これにより、訪れるお客様とのコミュニケーションがよりスムーズに行えるよう心がけています。
本多屋の職人技の象徴
さらに、これまでの菓子づくりに欠かせない外郎を製造するための「外郎缶」が壁に施され、本多屋の歴史と職人技への思いを象徴しています。このように、改装の数々はただの見せかけではなく、歴史ある伝統へのリスペクトが込められています。
未来への視点
蕨菓匠本多屋は、山口の風景を描き、この地に息づく歴史と文化を次世代に引き継ぎながら、日々の活動に邁進していきます。新たな本店「懐古庵」が開店することで、訪れる人々がこの場所で過ごす時間が、より豊かなものになることを期待しています。旧き良きものを大切にしつつも、革新も加えたこの取り組みは、多くの人々にとって新しい発見となるはずです。