高山市で開催中！2,000体のお雛様が彩る久々野ひなさま展

高山市の久々野公民館で『久々野ひなさま展』が開催中

岐阜県の高山市に位置する久々野公民館では、春の到来を告げる『久々野ひなさま展』が盛大に行われています。このイベントは、地元の伝統を守るとともに、訪れる人々に春の雰囲気を楽しんでもらうことを目的としたものです。今年で16年目を迎えるこの展覧会は、4月3日までの期間中、毎日入場無料で開放されています。

2,000体の雛人形が一堂に

この展覧会では、約2,000体のお雛様が展示され、特に注目されるのが巨大な14段にわたる雛段です。一般家庭からの寄附によって集まった雛人形は、正面の飾り付けを彩り、両脇には一之宮町のまゆびなや特製の土雛が並びます。訪れた人々は、その圧巻の光景に驚きながら、これらの美しい雛人形に見入っています。「どうやって飾り付けをしているのか、また片付けはどうするのだろう」と、その背後にある苦労や歴史にも関心を寄せる声も聞かれます。

NPO法人ふるさとの溝端甚一郎理事長は、「毎年多くの寄附があり、驚くほどの数の雛人形が集まるようになりました。来場者に喜んでもらえることが何より嬉しいです」と語ります。確かに、暖かい心と豊かな日本の文化が詰まったこの展覧会は、多くの観光客を魅了しています。

地域の豊かな文化を感じさせるイベント

開催中の『久々野ひなさま展』に合わせて、市内では『第27回飛騨高山雛まつり』も行われています。このイベントでは、スタンプラリーを通してさるぼぼを獲得する楽しみも提供されています。飛騨高山の春の訪れを、一ヶ月遅れで感じられるこの機会に、ぜひ多くの方に訪れていただきたいです。

自然の中で体験するひな祭り

久々野地域は、位山・船山の麓に広がり、飛騨川を始めとした豊かな自然にも恵まれています。また、冬の寒さと夏の暑さの寒暖差が、リンゴや桃の栽培に最適な環境を提供しています。春になると、一面に花が咲き誇る様子は、別名「ひだ桃源郷」とも呼ばれ、この地域の特産品である飛騨桃を一段と際立たせます。また、歴史的な遺産も多く、地域の豊かな文化を伝える場所としても知られています。

久々野公民館での雛祭りの訪問は、単なる観光にとどまらず、地域文化への理解を深める貴重な機会を提供してくれます。実際の景色に触れながら、忘れられない思い出を作ることができるでしょう。