メタルフェイス革新
2019-05-22 13:00:50

世界初の光を透過する金属調印刷技術「METALFACE」の革新

新たな印刷革命、メタルフェイス



技光堂が発表した「METALFACE(メタルフェイス)」は、業界初の光を透過する金属調印刷技術で、ITプロダクトの未来を切り開く革新を遂げています。この技術は、透明な樹脂にメタリックな質感を持つ印刷を施しながら、実際に光を透過する機能を有しています。これは、既に存在する金属調印刷技術に新たな次元を加えたもので、従来の金属にはない特性を持ち合わせています。

メタルフェイス印刷の特徴



メタルフェイス印刷は、以下の特長を持っています。
1. リアルな金属調:透明樹脂素材に、まるで本物の金属のような印刷が可能です。エンボス調に立体感を持たせ、高精細な金属調の印刷を実現しています。特別なデータを用いて印刷用の原版を作成し、独自のメタリックインクで仕上げています。
2. 光の透過性:普通の金属では実現できない、光を通す特性を備えています。この契機により、さまざまな光源に合わせた透過率を調整することが可能です。
3. コスト削減と環境への配慮:金型を必要とせず、初期費用を大幅に抑えることができます。また、製品は軽量化され、表面が平滑なので腐食する心配もありません。環境に優しい設計も魅力の一つです。

開発の背景



技光堂は、2017年度に金属調ネームプレート製作を通じて、その基盤技術を開発しました。同社の特許申請中の技術は、金属の光沢感や耐久性を兼ね備え、高い評価を受けてきました。さらに、2018年度の東京ビジネスデザインアワードでの受賞を契機に、ITプロダクトへの適用が模索されるようになりました。そこからの歩みがこのメタルフェイス印刷技術へと繋がり、世に出ることとなりました。

今後の展望



来るべき5G時代において、パソコンやスマートフォンといった業界の中で透明素材が主流になると言われています。これらの素材にメタルフェイス印刷を適用することで、デザイン性を保ちながら電波を通す特性を持つ製品の開発を目指します。技光堂は、グローバルなITおよびIoT企業への市場展開を計画しており、「METALFACE」を通してデザインの新たな可能性を切り開いていくことでしょう。

プロトタイプと応用分野



「METALFACE」技術のプロトタイプは、5月22日に行われた「高機能素材Week高機能プラスチック展」にて初披露されました。展示されたプロダクトには、カードリーダー、非接触充電器、ペンタブレットなどが含まれ、各デバイスに試行的にこの技術が適用されています。さらに、自動車やスマートハウス、デジタルデバイス、IoT分野にも広がる期待が寄せられています。

技光堂は、これからも特殊印刷の技術革新を進め、より良い製品を提供し続けることで、業界のリーダーシップを取ることを目指していきます。

会社情報

会社名
株式会社技光堂
住所
東京都板橋区板橋2丁目15-3
電話番号
03-3962-2324

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