新たな社会貢献の形、「クルマ寄付パートナー」とは
一般社団法人日本カーシェアリング協会が、設立15周年を迎え、2026年7月15日から新たに「クルマ寄付パートナー」の個人登録を開始しました。これは、車を手放す際に寄付を選択できる仕組みを広げ、困っている人々を支えることを目的としたものです。2025年から始まった企業や団体向けの取り組みを個人にまで広げ、目標は2026年9月30日までに1,000人、2027年3月末までに1,500人の登録を目指します。
寄付の現状と背景
日本では、年間およそ1,056万台の車が手放されていますが、その中で寄付を選んでいる車はわずか0.005%、つまり約500台しかありません。この現状を打破し、災害時の移動支援や経済的に困窮している方、また高齢者への援助に必要な車を安定的に集めることが協会の狙いです。
協会設立の経緯は、東日本大震災が背景にあります。宮城県石巻市で立ち上げられたこの団体は、以降35の災害に対して1万台以上の車を無償で貸し出してきました。しかし、大規模な災害が発生する度に申し込みが殺到し、車が不足する事態が続いています。例えば令和6年の能登半島地震では、待機者が最大390名に達し、その解消には約1年を要しました。今後予想される南海トラフ巨大地震では、204万台以上が影響を受けると見込まれ、より一層の備えが求められています。
「クルマ寄付パートナー」登録の意義
「クルマ寄付パートナー」は、誰もが参加できる寄付の仕組みです。法人、団体、個人どんな方でも登録可能で、車を寄付した経験がある方はもちろん、寄付支援の輪を広げたいと思っている方も参加できます。登録は無料です。
具体的には、寄付者は「リーディングパートナー」「アクティブパートナー」「イイネ!パートナー」の3つのレベルに分かれます。
- - リーディングパートナー: キャンペーンのリーダーとして、3台以上を寄付した方。
- - アクティブパートナー: 実際に1台以上を寄付した方。
- - イイネ!パートナー: 寄付経験がなくても、寄付の選択肢を周囲に広めることに貢献できる方。
寄付の際に必要なのは、次の3つの行動「知る、伝える、選ぶ」です。寄付という選択肢を知り、身近にいる人々に伝え、車を手放す際には「売る」や「廃車」に加えて「寄付する」という選択肢も考えてもらうことを促進します。
寄付の種類と登録方法
寄付には大きく分けて、次の2つの方法があります。
- - 活用寄付: 支援活動で直接使用される寄付で、車検が残り、車齢が15年以下かつ走行距離が15万キロ以下の安全に走行できる車が対象です(受け付け条件は変わる可能性があります)。
- - リサイクル寄付: 車種や状態を問わず、動かない車や車検切れも対象です。これらは資源化され、収益が活動資金として活用されます。
個人登録者には公式LINEを通じて、寄付車が生み出した支援のストーリーや、役立つ情報が提供される予定です。興味がある方は、
こちらから登録できます。
未来への展望
この「クルマ寄付パートナー」の制度を通じて、寄付が日常の選択肢として広がることを願っています。個人登録のスタートは、設立15周年企画「感謝と備えの3カ月チャレンジ」の一環として行われており、これを契機にさらなる参加者が集まることに期待しています。
車を手放すことが他人の生活や移動を支えることに繋がります。全国に支え合う輪を広げ、寄付の文化を根付かせることが目標です。
一般社団法人日本カーシェアリング協会について
2011年に設立されたこの非営利団体は、震災後の復興支援を目的に活動を開始しました。車の寄付を通じて「コミュニティ・カーシェアリング」や「ソーシャル・カーサポート」などの事業を展開しています。
- - 団体名: 一般社団法人日本カーシェアリング協会
- - 所在地: 宮城県石巻市駅前北通り1-5-23
- - 代表: 吉澤武彦
- - 公式サイト: こちら