東芝テック、ショッピングセンター向け新サービス「Tenatria」を導入
東芝テック株式会社は、商業施設の運営を支援する新しいテナントサービス「Tenatria(テナトリア)」を発表しました。このサービスは、ショッピングセンターのトータルソリューション「SX-8000」の一環として位置づけられており、2025年4月1日からの提供が予定されています。また、同サービスは2025年3月4日から7日に東京ビッグサイトで行われる『リテールテックJAPAN 2025』で実際に見ることができます。
テナント業務の負担を軽減
ショッピングセンターでは、閉店後にテナントがデベロッパに売上を報告する必要がありますが、これが時に手作業に頼る部分が多く、サポートが必要です。通常、テナントはPOSシステムから出力された精算レシートを基に、特定の端末に情報を手入力するか、紙に転記します。これには時間がかかる上に、入力ミスが生じた場合の修正作業が発生し、テナント従業員の負担が大きくなってしまうのです。
「Tenatria」は、このような負担を軽減するために、生成AI技術を活用した革新的なウェブサービスです。テナント従業員は、営業終了後にPOSシステムから生成された精算レシートの画像をサービスにアップロードするだけで、AIが自動的にデータを解析し、売上報告に必要な情報を入力します。これにより、手動入力に伴うミスが減少し、業務の効率化が図られます。
コミュニケーションの円滑化
さらに、「Tenatria」は、テナントとデベロッパの間のコミュニケーションを強化する機能を備えています。売上に関する訂正が必要な場合やその理由などを、迅速かつスムーズにやり取りできる売上確認機能が搭載されています。これにより、両者間の情報共有が容易になり、業務の透明性が高まります。
また、ハードウェアに依存することなく、PCやスマートフォン、タブレットなどから利用できるため、特別なデバイスを準備する必要もありません。ウェブブラウザを通じてサービスを利用できるため、アプリのインストールも不要です。
今後の展望
東芝テックは、「Tenatria」の機能を拡張していく計画も発表しています。チャット機能やプッシュ通知機能、ファイル共有機能などの追加を通じて、さらなる業務効率の向上を目指しています。ショッピングセンターのテナントとデベロッパ双方にとって、円滑なコミュニケーションと業務の合理化が促進されることでしょう。
「Tenatria」の基本情報
- - 商品名: テナントサービス「Tenatria(テナトリア)」
- - 発売日: 2025年4月1日
- - 価格: オープン価格
- - 販売地域: 全国
- - 販売ターゲット: 商業施設の運営管理を行うデベロッパ
今後も「Tenatria」が業界の発展に寄与することが期待されます。