新たな物流拠点「DPL久喜宮代Ⅱ」着工へ、冷蔵から冷凍まで対応の最新施設

新たな物流拠点「DPL久喜宮代Ⅱ」着工

大和ハウス工業が2024年9月から埼玉県南埼玉郡宮代町に、冷凍・冷蔵に対応した物流施設「DPL久喜宮代Ⅱ」の建設に着手します。この物流施設は、物流業務の効率化と安定供給を目的とし、常温、冷蔵、冷凍の3つの温度帯を設けた先進的な設計となっております。

施設概要

「DPL久喜宮代Ⅱ」は、地上3階建ての構造を持ち、敷地面積は87,051.06㎡、延床面積は58,517.98㎡です。冷蔵・冷凍輸送の重要性が増す中、大和ハウスはこれまでに25棟の同様の施設を開発してきた実績を活かし、今回も高性能な空調システムを導入します。これにより、庫内の温湿度が均一に保たれ、食品や商品の鮮度を長く維持することが可能となります。

特徴的な構造

この施設はフラットスラブ構造を採用しており、高い耐荷重性を持つため、ロボットやマテハン機器の導入が容易です。また、空調システムにはデシカント空調技術を利用しており、適切な湿度が保たれることで、結露の発生を抑制します。さらに、約2日間の非常用自家発電設備を設けることで、BCP（事業継続計画）対策も万全です。

交通利便性の高い立地

「DPL久喜宮代Ⅱ」は、東北自動車道の「久喜インターチェンジ」から約5km、圏央道の「幸手インターチェンジ」から約8kmの距離にあり、東京都心までは約60分、地域各所へのアクセスも良好です。また、JR東北本線・東武伊勢崎線「久喜駅」からも近く、通勤に便利な環境が整っています。計画では、約800台の車両を収容できる駐車場や洗車場も併設される予定です。

イオンネクストのネットスーパー専用施設

この新しい物流施設は、ネットスーパー「Green Beans」を運営するイオンネクストに全てを提供します。「DPL久喜宮代Ⅱ」は、顧客フルフィルメントセンター「久喜宮代CFC」として機能し、最新のロボットやAIを活用した高効率な物流オペレーションを実現することを目指しています。これにより、イオンネクストは最大の配送量を誇る施設となる見込みです。

まとめ

この「DPL久喜宮代Ⅱ」の着工は、冷凍・冷蔵物流の新たな時代を切り開くものとして期待されており、地域経済にも貢献するプロジェクトです。大和ハウス工業は、設計から施行、運営に至るまで一貫した品質の管理を行い、25年間の豊富な経験を基に安全性と効率性を重視した物流施設の提供を約束します。今後の展開に注目が集まります。

この施設の着工を通じて、物流効率が向上し、地域住民や企業に多くの利便性をもたらすことが期待されています。2026年には竣工予定で、2027年度からの稼働を目指しています。