富士ソフト、脱PPAPを実現する「ULEXIT」を発表
富士ソフト株式会社は、企業向けに新たなファイル送信ソリューション「ULEXIT(ウレキサイト)」の提供を2025年6月30日から開始すると発表しました。この製品は、政府が掲げる「PPAP(パスワード付きZIPファイルのメール送受信)」廃止に対応するもので、情報システム部門のニーズを徹底的に採り入れて開発されています。
背景と必要性
2020年以降、PPAPの使用が見直される中、多くの企業が脱PPAPを目指し、クラウドストレージやファイル分離サービスなど、新たな手段の導入を進めてきました。これは、誤送信を防ぎつつ、迅速な情報共有を可能にし、業務効率を高めるためです。特に情報漏洩が問題視される昨今、セキュリティ対策は企業にとって不可欠です。
ULEXITの特徴
「ULEXIT」は次のような利点を提供します:
- - トリプルセキュリティ: 誤送信時の即時削除機能、添付ファイルのウイルススキャン、そして2段階認証を組み合わせた安全なファイル送信が可能となっています。
- - シンプルな操作性: 送信者、受信者、管理者全員が使いやすいシンプルなインターフェース。手間を減らし、迅速な運用が可能です。
- - 管理者サポート: 既存のメールサービスと無理なく統合できるため、導入や運用の負担を最小限に抑えます。利用状況に関する可視化も実現し、管理者が運用を効率的に行える支援を提供します。
将来の展望
「ULEXIT」は、送信メールの内容を分析し、不正取引や情報漏洩といったリスクへの監視機能も備えています。今後、AIを活用した機能拡充を計画しており、より一層進化していくことに期待が寄せられています。
価格とプラン
このサービスにはスタンダードプランとエンタープライズプランがあり、企業に合わせた柔軟な契約形式が提供されます。
- - スタンダードプラン: 想定従業員数300名以上、月額72,000円(税抜)~
- - エンタープライズプラン: 想定従業員数2,000名以上、月額480,000円(税抜)~
初期費用としては100,000円(税抜)が必要です。
まとめ
「ULEXIT」は、脱PPAPを効果的に実現しつつ、全ての関係者の負担を大幅に軽減することを目指した次世代のファイル送信ソリューションです。富士ソフトは今後も、現場からの声を聞きながら、企業のセキュリティ強化を支援していく方針です。これにより、安心・安全な業務運営を実現するための一助となることでしょう。