VRを使った交通誘導の新たな職業体験
3月8日から9日に愛媛県で開催された「お仕事フェスタ2025」において、株式会社なのはな警備が開発したVR教育システム「トラフィックコンダクター」が職業体験の一環として出展されました。これは交通誘導警備の業務をVRを通じて実際に体験できる企画で、特に若い世代の関心を引く狙いがあります。
警備業界の現状と課題
警備業界は高齢化が進み、若年層の人材が不足していることが大きな問題となっています。この状況は、道路工事や公共事業における交通安全を守るための人材確保に影響を及ぼしています。そこで、なのはな警備は職業体験イベントを利用して、交通誘導という仕事の魅力を広め、次世代の人材を育成する取り組みに踏み切りました。
VR技術の活用
「トラフィックコンダクター」は、最大限の研修効果を追求し、時間と手間を最小化することを目指しています。これにより、業務のDX(デジタルトランスフォーメーション)を進め、教育の質を統一させることが可能になります。従来の研修では、指導者によって教え方や伝え方にバラつきがあり、従業員が現場で戸惑う原因となっていましたが、VRを活用することで、どんな背景をもつ新入社員でも同じレベルで教育を受けることができるようになります。
国内での初挑戦
本イベントでの参加者は、VRを利用して「交通誘導」を体験。その結果、「この仕事は誰にでもできるわけではない」といった意見が数多く寄せられました。参加者の中には、実際の業務の厳しさを理解した方も多く、親子での意見交換が行われる一幕もありました。参加したお子様の保護者からは、「暑い日でも寒い日でも外で頑張る人たちに対して、改めてリスペクトを感じた」といった感想が寄せられました。
目的は未来の職業選択の幅を広げること
本来、一般向けに開発されたものではありませんが、VR技術によって、普通のゲーム感覚で業務を学ぶことができ、学生たちの職業選択の幅を広げる手助けとなると考えています。なのはな警備は今後もこうしたイベントに参加し、交通誘導の仕事への理解を深めるための活動を続ける方針です。
会社概要
株式会社なのはな警備は1997年に設立され、千葉県流山市に本社を構えています。警備業、VR事業、障がい者グループホーム事業を展開しており、資本金は1000万円です。現在、警備業界の新しい形を模索しながら、次世代の人材育成に注力しています。
【会社情報】
- - 社名: 株式会社なのはな警備
- - 代表者: 田中 一善
- - 所在地: 千葉県流山市西初石3-1457-21
- - ウェブサイト: なのはな警備
今後も安心・安全な社会を支えるために、警備業の魅力を広める取り組みを続けていくとのことです。