読み書き支援講座開講
2025-10-31 12:58:49

読み書き困難を支える新たな人材を育成する講座がいよいよ開講!

読み書き困難を支える人材育成の重要性



近年、国内外で注目を浴びているのは「読み書き困難」という学習障害です。この障害は、知的な発達には問題がないものの、文字を流暢には読めず、正確に書くことも困難な状態を指します。日本語を母語とする子どもたちの約8%がこの困難を抱えているとされ、クラスあたり3人程度の子どもが該当することが報告されています(Uno et al., 2009)。

症状の理解とその影響



見た目から判断が難しいため、周囲から「怠けている」や「努力が足りない」と誤解されることが多いのが、この障害の厄介な点です。多くの場合、子どもたちは「自分はダメだ」と自己肯定感が低下し、学ぶことへの意欲を失ってしまいます。ある親からの切実な声として、「ディスレクシアと診断された息子が、宿題時に自分を責めている」というものがあります。このような状況を打開するためには、適切な評価と支援が必要不可欠です。

読み書きアセスメントの重要性



私たちが注目するのは読み書きアセスメントです。「何ができて、何ができないのか」を客観的に測定し、その子どもの特性に応じた学習方法を提案することが求められています。GIGAスクール構想に伴うPCの普及により、アセスメントの重要性は増していますが、適切な支援が待たれる現状も否めません。「様子を見ましょう」と言っている間に、子どもたちはさらに辛い思いをすることになります。

新人材を育成する「読み書きアセッサー養成講座」



このような背景を受け、私たちの団体は「読み書きアセッサー養成講座」第6期を開講することになりました。この講座では、河野俊寛先生が指導にあたり、実践的かつ有効なアセスメント技術を学ぶことができる機会を提供します。

講座の内容



ステップ1: eラーニング

受講者は、約4時間のオンライン学習を通じて、客観的アセスメントの基礎理論と実務知識を身につけます。特に、URAWSSⅡなどのアセスメント手法を活用した客観的な評価スキルを習得します。

  • - メカニズム理解:読み書きが困難な背景にある原因を深く考察します。
  • - アセスメント実践:具体的なアセスメント方法を習得します。
  • - 支援への接続:評価結果に基づく具体的な支援策を提案できるようになります。
  • - 集団アセスメント:学校や集団でのアセスメント手法を学ぶことができます。

対象は、公認心理師や教員、特別支援教育専門員などです。

ステップ2: 演習

受講者は、基礎知識を習得した後、事例に基づいた所見作成など、より実践的なスキルを学ぶ演習にも参加できます。
  • - 日程: 2026年2月22日 10-16時 (形式:会場およびオンライン)

フォローアップ制度


演習参加者には年次のフォローアップ制度も用意されており、実践と学びのサポートを続けます。参加者は、事例についての検討や、現場での不安を解消できるリソースにアクセス可能です。

まとめ



読み書き困難を抱える子どもたちが適切な支援を受けられる社会の実現、それを実現するための人材育成が急務です。「読み書きアセッサー養成講座」を通じて、より多くの子どもたちが自分の可能性を広げられるよう、皆さんの参加をお待ちしています。興味のある方は、公式ウェブサイトで詳細をご確認ください。

— 認定NPO法人エッジの提供


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