富士山麓で楽しむ田植えとラフティング体験ツアーの魅力
2025年6月8日、静岡県富士宮市の富士山麓では、都市生活者をターゲットにした参加型ツアーが開催されました。このイベントでは、田植えとラフティングの体験が行われ、地域と食、自然への理解を深める貴重な機会が提供されました。
東京駅からの出発:非日常の幕開け
東京駅に集合した参加者たちは、ハイヤーを利用して富士山麓へ向かいました。移動中、彼らの期待に溢れた会話が弾みました。「どんな景色が待っているのだろう」「田植えは初めてだからドキドキする」といった感想が飛び交い、楽しい雰囲気のまま現地に到着しました。
無農薬田んぼでの足踏み体験
午前中は、地元の農家と共に無農薬の田植えを体験。田んぼに足を踏み入れると、ひんやりとした泥の感触に思わず驚きの声を上げる参加者がいましたが、次第に笑顔が広がり、土に触れる感覚を楽しむようになりました。
「最初はちょっと怖かったけど、慣れると無心になれた」と語る声や、「子どもが夢中で植えていたのが印象的だった」という感想が聞かれ、土にふれるという原始的な作業の喜びが参加者にしっかりと伝わったことが伺えました。
午後のアクティビティ:清流でのラフティング
田植えの後は、富士宮の清流でラフティング体験が待っていました。初夏の心地良い風と水の力を感じながら、身体も心もすっきりとリフレッシュ。川面に揺られながら、午前中に田んぼで見た風景がよりリアルなものとして参加者に響いたようです。
農と自然、静と動、両方の要素を体験できる贅沢な時間となったこのイベントは、参加者にとって忘れられない思い出となりました。
秋には新米と地域の恵みが届く
この体験は一度限りのものではなく、秋には田植えで植えたお米の新米が自宅に届けられ、地域の他の農産物も楽しむことができます。さらに、生育レポートや地元のおすすめ情報をまとめたカタログも一緒に届くため、参加者が地方との結びつきを感じ続ける仕組みが整っています。「一回の出会いを少しずつ育てていく」という理念のもと、この新しい関係構築が始まっています。
地域とのつながりが育まれる
このツアーは、富士山麓の自然を楽しみながら暮らしを体験する「シェア暮らし体験」の一部です。今後も草取りや稲刈りなど、季節に沿った様々な体験が用意されており、参加者が一度きりで終わらない関係を築くことを目的としています。
「また来たくなる」「もっと関わりたくなる」といった気持ちが少しずつ育まれていくことでしょう。
企画・運営について
この特別な体験は、富士山麓シェア暮らし運営事務局によって企画され、小田優斗氏(富士宮市地域おこし協力隊)と、ふじくらすの池田僚介氏(東京移住相談員)が代表を務めています。地域とのつながりを重視したこの取組は、今後も多くの人々に新しい体験の場を提供していくことでしょう。