がん治療に革命をもたらす「支持医療科」が静岡に誕生
静岡がんセンターが「支持医療科」を設立
静岡県に位置する静岡がんセンターが、がん治療を受ける患者やその家族への新たな支援体制として、全国初の「支持医療科」を2026年4月1日に新設することを発表しました。この科の目的は、患者の生活の質(QOL)を向上させるための幅広い支援を提供し、現在のがん医療の課題に立ち向かうことにあります。
がん治療の新たな課題と支持医療の重要性
現在、日本では2人に1人ががんを経験する時代になっています。近年の医学の進歩により、分子標的治療や免疫療法といった新しい治療法が登場し、がん患者の生存率は向上しています。しかし、その一方で副作用や合併症を抱えることが増え、患者は長期にわたり辛い症状と向き合う必要があるのも事実です。この背景から、静岡がんセンターは「治し支えるがん医療」を掲げ、治療だけでなく、患者にとっての「支え」を重要視しています。
このような未充足のニーズに応えるために、支持医療科では多分野の専門医師と多職種のチームが連携し、患者が必要とするサポートを提供します。これにより、より包括的な治療を目指すことができます。
支持医療科の専門外来
支持医療科では、『攻めのケア』を提供するために、5つの専門外来が設立されます。
1. セルフケア支援外来
がん専門看護師が常駐し、患者自身が副作用を予測し、それに対処できるよう支援します。セルフケアの技術を指導することで、患者ががん治療の主導権を取り戻すことを目指します。
2. リンパ浮腫外来
がん治療後に発生するリンパ浮腫に対して、最新の診断技術と治療法を用いた専門外来です。個別の患者に応じたシームレスな治療を提供します。
3. カヘキシア外来
食欲不振や急激な体重減少に対処するための外来です。複数の医療機関との連携によって、総合的なアプローチを取ります。
4. 口腔ケア外来
抗がん剤による口腔粘膜炎や味覚障害を予防するために、歯科医師と看護師がチームを組み、早期介入を行います。
5. 皮膚・爪障害外来
新しいがん治療法に伴う皮膚障害に対して、専門医が予防的なケアを提供し、患者の痛みを軽減します。
支持医療科の体制と予約方法
新設される支持医療科の院内標榜診療科名は「支持医療科」であり、部長には内藤立暁医師が就任します。患者からの予約は、地域医療連携室または予約センターを通じて電話で受け付けます。
静岡がんセンターは、がんに苦しむ患者に対して、地域を超えた広範囲な支援を提供することで、がん治療における新たな時代の幕開けを告げる存在となることでしょう。
会社情報
- 会社名
-
静岡県
- 住所
- 静岡県静岡市葵区追手町9番6号
- 電話番号
-
054-221-2976