2025年渋谷慶一郎のアンドロイド・オペラにシャーロット・ケンプ・ミュールが特別出演

渋谷慶一郎のアンドロイド・オペラに注目のゲストが出演！

2025年11月5日に東京都港区のサントリーホールで開催される渋谷慶一郎の最新作『ANDROID OPERA MIRROR ー Deconstruction and Rebirth ー解体と再生』には、グラミー受賞経験を持つアーティストであるシャーロット・ケンプ・ミュールが特別ゲストとして登場することが発表されました。この作品は、テクノロジーと芸術が融合した未来的なステージで、人間と非人間の境界を探求する内容です。

シャーロット・ケンプ・ミュールは、ショーン・レノンとのデュオ「The Ghost of a Saber Tooth Tiger」や、セイント・ビンセントのライブに参加するなど、幅広い音楽活動で知られています。独自のスタイルを持つ彼女は、音楽だけでなくファッションやテクノロジーの領域でも活躍し、今回の公演ではアンドロイド・マリアとともに独自の表現を披露します。

公演のテーマと内容

本公演のインスピレーションは、アンドロイドとのコラボレーションに10年近く取り組んできた渋谷慶一郎の経験から生まれました。渋谷は、人型ロボットに対して重きを置き、彼自身の作品のアイコンとして位置づけています。アンドロイドは、柔らかな体の動きができる一方で、即興的で自律的な表現には限界があったと語っています。

「アンドロイド・マリア」を活用した新たな表現方法が開発され、AIを駆使した音楽や言葉の即興性が高まっています。渋谷は、このアンドロイド・マリアを一種の新たな楽器として捉え、人間の死や生についてのテーマと向き合っています。

過去からの流れと未来の展望

以前の作品「ANDROID OPERA MIRROR」は、2022年のドバイ万博や2023年のパリ・シャトレ座での上演を経て、今回の新作に進化を遂げたものです。新作では、穏やかな音楽が流れる中で、音の移動が祈りや儀式のように観客の心に深く響くことを目指しています。

特に今回の公演では、高野山の僧侶たちによる声明や、金管楽器の演奏が会場全体に広がり、電子音とアンドロイド・マリアが共鳴し合う独特な空間が演出される予定です。音楽は、まるで精霊のように観客を包み込むことでしょう。

チケット情報

公演に先駆けて、渋谷慶一郎の作品を解説するプログラムノートが公開され、アートとテクノロジーの新しい形に問いかける内容となっています。観客は、未来の芸術作品が持つ可能性を体感し、新たな視点で『解体と再生』に参加できることになるでしょう。チケットは、チケットぴあやEplusなどで購入可能です。

本公演を通じて、渋谷慶一郎の独自のアプローチがどのように展開されるのか、シャーロット・ケンプ・ミュールとのコラボレーションに期待が高まります。