伊藤忠テクノソリューションズ株式会社(以下、CTC)は、最近、金融機関向けクラウドサービス「C-NOAH」にRPA(ロボティック・プロセス・オートメーション)ソフト「UiPath Platform™」を追加したことを発表しました。この取り組みにより、金融機関は業務プロセスの自動化を図り、より効率的な運営を行うことが可能となります。
「C-NOAH」は、業務アプリケーションやシステム基盤をサービスとして提供していますが、金融業界は特に厳格なセキュリティ要件を必要とします。クレジットカード業界のセキュリティ基準「PCI DSS」や金融情報システムセンターが定めた「FISCガイドライン」に準拠した環境において、ウィンウィンな運用が求められています。
多くの金融機関が抱える課題として、膨大な個人情報や取引データの安全な管理が挙げられます。このような背景から、CTCは「C-NOAH」を通じて、専門的な知識と運用体制の整備を助け、コストの適正化も実現しようとしています。UiPath Platform™の導入により、金融グレードのシステムを迅速に構築し、業務の高効率化が図れます。
UiPath Platform™は、直感的な操作が可能なインターフェースを備え、画像解析機能を通じて業務に応じた柔軟なシティックの拡張が可能です。豊富なテンプレートやサンプルを活用することで、自動化の進展を期待することができます。業務プロセスの自動化にあたっては、特に運用効率の向上が狙いです。
さらに、C-NOAHのAI機能「C-CodeBlossom™」と連携することで、各部署の自動化ロボットのソースコードを解析し、可視化が可能になります。これにより、異動や退職で管理者が不在となった場合でも、ロボットの仕様を把握できる環境を構築できます。結果として、データ処理の不正や情報漏洩の防止につながり、データガバナンスの強化が期待されます。
CTCは、2017年からUiPath社の製品を取り扱っており、導入前のコンサルティングから、実際のシステム構築、運用に至るまで、トータルなサポートを展開しています。今後もAIモジュールとUiPathの連携を強化し、金融業界における業務の高度化、自動化を促進していく方針です。
「C-NOAH」に「UiPath Platform™」が統合されることで、金融機関は競争力を持つための大きな一歩を踏み出すことになります。この新たな取り組みが、業界全体における効率化とセキュリティの進化を促すことが期待されています。