新宿におけるクロスセル促進オフィスの開設と物流業界への影響
株式会社バイトレは、グループのサービスを強化するため、東京都新宿区に新たなサテライトオフィスを開設しました。主に物流業界を中心とした顧客に対し、より一層のクロスセルを促進し、シナジー効果を高めることが目的です。新宿は複数の事業部門が集結しているため、連携力の強化が期待されます。
新拠点の設立背景
物流業界は、最近のネットショッピングの利用拡大により需要が高まっている一方で、ドライバー不足や生産性向上といった課題に直面しています。実際、バイトレの取引先である1,000社を超える物流企業の多くがこれらの問題を抱えており、グループ全体としての連携によって、解決策を模索しています。
新宿のサテライトオフィスは、こうした業界のニーズに応えるための重要な拠点となることを目指しています。オフィスの場所は、新宿駅から徒歩4分というアクセスの良い立地にあり、様々な交通手段を利用した顧客との接触が容易になります。
迫る2024年問題への対応
特に注目すべきは、2024年問題です。この問題は、ドライバーの労働時間制限により、運搬可能な荷物の量が減少することに起因しています。そのため、物流業界内での連携や作業効率の向上が急務となっています。
バイトレは、グループ内のリソースを最大限に活用し、顧客企業のニーズに応じたソリューションを提案します。たとえば、運輸を専門とする株式会社ロジテックや、人材リソースを管理する株式会社綜合キャリアオプションと連携することで、より効果的なロジスティクスを実現することが期待されます。
クロスセルの現状
キャムコムグループに所属する会社の顧客の約41.1%は、同時に2つ以上のサービスを利用しているというデータもあります。これにより、さまざまなソリューションを通じて顧客のニーズに柔軟に対応できる環境が整っています。バイトレは、特に物流に特化した人材派遣やアウトソーシング、更にはデジタル技術を用いたサービスの提供を行っています。
実際のクロスセルの事例
1.
ロジテックとの連携によるアウトソーシング
A社は、製品の倉庫管理、梱包、配送業務を外部に依頼したいと考えていました。そこで、株式会社ロジテックが一手にこれらの業務を受注。バイトレが軽作業を支援し、納期内に作業を完了させました。
2.
綜合キャリアオプションのBPOサービスの提供
B社は、製造現場での管理者や多言語対応の不足に直面。そこで、綜合キャリアオプションがARグラスを活用した新しい研修プログラムを実施。その結果、効率的な業務フローが構築され、生産性が向上しました。
今後の展望
バイトレは、キャムコムグループが展開する50以上のサービスを駆使し、顧客ニーズへの柔軟な対応を心がけています。新宿サテライトオフィスの設立を通じて、巷にあふれる物流業界の問題にソリューションを提供していくことで、さらなる価値を物流企業にもたらすことを目指します。
会社概要
- - 会社名:株式会社バイトレ
- - 所在地:東京都豊島区南池袋1-25-1
- - 設立年:2010年4月
- - 資本金:5000万円
- - 事業内容:人材派遣事業、有料職業紹介事業、アウトソーシング事業
バイトレの取り組みは、物流業界の持続可能な成長に寄与すると言えるでしょう。