ハローキティ生理用ボックス
2019-02-28 11:10:06

「ハローキティ」がデザインした生理用ボックスで月経困難症を啓発!学校に設置開始

日本カルミック株式会社が、新たに「ハローキティ」をデザインした生理用ボックス「サニッコ」の設置を全国の中学、高校、大学でスタートします。この取り組みでは、女子トイレに設置されたサニッコに月経困難症について啓発を促すステッカーも掲示され、女性が抱える悩みの一つに光を当てます。

サニッコの革新的な設計



サニッコは、従来型の生理用ボックスが抱えていた不快感を軽減するための工夫が盛り込まれています。具体的には、タッチレスで開閉できる技術や、中が見えない二重蓋構造を採用。抗菌・消臭処理が施されており、使用済み生理用品を安心して捨てることができる設計です。このような機能により、女性達が抱える生理用品の処理に対する心理的な抵抗感を軽減します。

啓発活動の背景



現在、日本では生理用ボックス「サニッコ」は約9万台が設置されており、衛生とプライバシーを重視した造りで好評を博しています。それでも、従来型のボックスでは温度や衛生面での問題が解決されていない現状があり、日本カルミックは1992年からこの課題に取り組んできました。女性の健康に関連する問題に対する意識を高め、さらなる改善を図るために、ハローキティをデザインに起用し、月経困難症への理解を深める一助としています。

月経困難症の実態



月経困難症とは、月経中に感じる強い痛みのことで、日常生活が困難になるケースも少なくありません。日本では特定非営利活動法人日本子宮内膜症啓発会議の報告によると、約800万人の女性がこの症状を抱えているとされています。痛みに対する我慢の文化が根付く中、実際には婦人科を受診する人は10%にとどまります。こうした状況を改善するためにも、早期の受診と適切な治療が重要であり、この啓発活動が役立つことが期待されます。

学校での取り組み



日本カルミックは、啓発活動の初年度に学校を対象にすることを決定しました。サニッコの上部には啓発メッセージやQRコードが付いたステッカーが設置され、学生が月経困難症についての詳細情報を容易に得られるよう配慮されています。また、日本子宮内膜症啓発会議と連携し、信頼性の高い情報を提供しています。学生がこの問題に対する正しい理解を持つことができるよう、意識を高める活動が続いていきます。

結論



「ハローキティ」デザインの生理用ボックスの導入は、若い世代へのメッセージ発信を通じて、月経困難症の認知度向上に貢献するでしょう。これにより、女性の健康問題への理解が広まり、積極的にサポートを受ける環境を整える手助けとなることを目指します。日本カルミックは、今後も持続可能な衛生環境への取り組みを通じて、清潔さだけでなく、安心感と快適さを提供していきます。

会社情報

会社名
日本カルミック株式会社
住所
東京都千代田区九段南1丁目5番10号
電話番号

トピックス(ライフスタイル)

【記事の利用について】

タイトルと記事文章は、記事のあるページにリンクを張っていただければ、無料で利用できます。
※画像は、利用できませんのでご注意ください。

【リンクついて】

リンクフリーです。