神奈川県と相模原市が進めるSDGs実証実験
最近、神奈川県相模原市ではサーキュラーシステムの構築に向けて、SDGs(持続可能な開発目標)に基づく実証実験を開始しました。これは、香港を拠点に新素材「GCM®」を開発したEcoinno Japan株式会社が中心となり、地域の環境問題改善に向けて取り組んでいます。
GCM®とは?
Ecoinnoが開発したGCM®は、非木材パルプから作られた新しい環境配慮型素材です。この素材は、サトウキビの搾りかすや竹などから作られ、プラスチックに代わる代替品として注目されています。その特性として、-20℃から200℃までの温度帯でも耐えることができ、耐油性や耐水性、ガスバリア性にも優れています。また、GCM®は植物由来なので、堆肥化も可能で、循環型社会に向けた新しい解決策となるでしょう。
実証実験の内容
この実証実験では、相模原市内で販売される弁当にGCM®を使用した容器を使用します。具体的には、5月21日は「2022ツアー・オブ・ジャパン相模原ステージ」の会場で販売され、5月27日には相模原市職員向けのイベントで株式会社セラム・グループが販売を行います。使用済みの容器は、相模原市内の株式会社ワコーグリーンが回収し、堆肥を製造します。この堆肥を利用して農作物を栽培し、その収穫物を再び弁当に使用することで、エコシステムを構築する狙いです。
SDGs達成への貢献
このプロジェクトは、2022年4月1日から施行されたプラスチック資源循環の促進に関する法律の流れにも乗ったものです。今後は、GCM®を活用した製品の普及を目指し、使い捨てプラスチック製品の削減を進めていく方針です。これにより、焼却処分されていた使い捨て食品容器の循環利用を促進し、持続可能な社会を実現する手助けをします。
今後の展望
Ecoinno Japanは、神奈川県横浜市に本社を構え、今後も本プロジェクトを通じて地域社会と連携し、持続可能な製品作りに貢献していく意向を示しています。この実証実験が成功すれば、他の地域にも広がる可能性があります。
お問い合わせ
Ecoinno Japan株式会社
住所: 神奈川県横浜市中区山下町2番地産業貿易センタービル2F
広報担当: 高島 里奈
TEL: 080-8813-5681
Email:
[email protected]
HP:
Ecoinno
このプロジェクトを通じて、私たち一人一人がSDGs達成に向けての意識を高めることが求められています。自然環境を守るためには、日常生活の中でエコな選択を行っていくことが必要です。