中学生からの男性不妊兆候、6割が適切な相談なし

男性不妊の問題が中学生が罹る現実に、各界が注目しています。東京の医療法人社団マイクロ会が実施した調査によると、15〜19歳の男子学生の約60%が中学生から不妊の兆候を感じていると報告されています。その一方で、驚くべきことに、これらの学生の大多数が誰にも相談していないのが現状です。

調査の背景

この調査は、全国の中高大学生における性器の違和感に関する意識を探るために行われました。300人を対象にした結果、105名が性器に違和感を感じたことがあると答え、その中でも46.7%が精索静脈瘤や陰茎湾曲症といった不妊の原因となりうる症状を挙げました。重大な問題は、この兆候を感じながらも、相談を行っていないという状況です。

症状の認識と相談の実態

調査によると、男性不妊の原因である精索静脈瘤や陰茎湾曲症の疑いがある男子の約60%が「誰にも相談していない」と回答しています。また、陰茎湾曲症の疑いがある学生は全員が相談したことがないと明らかになりました。この背景には、性器の形に対する羞恥心やコンプレックスが存在することが考えられます。

実際、違和感を覚えた学生の中には、病気と認定しても「病院には行かない」という者が約40%にのぼるなど、今後の生命に関わる重要な疾患が見過ごされやすい状況にあることが分かります。

精索静脈瘤と陰茎湾曲症

精索静脈瘤は、男性不妊の重要な原因で、男性の約4割がこの疾患に起因しているとされています。症状としては、陰茎や陰嚢の不均一感、血管の浮き上がりなどが挙げられます。これらは通常見逃されやすく、気づかないまま放置されることが多いのです。

陰茎湾曲症についても、勃起時に陰茎が曲がる症状があるため、性的な行為を経験しない学生にとっては自身の体が不具合を持っているとの自覚が乏しく、結果的に医療機関に行くことが少なくなっています。

早期発見の重要性

男性不妊関連の病は早期発見・治療がカギとなりますが、今の社会ではそれが困難な状況にあります。銀座リプロ外科の院長である永尾光一医師は、「症状に気づいた際は積極的に医療機関に相談すべきです。」とコメントしています。相談のハードルを下げることが、将来の不妊リスクを減らすために必要です。

中学生・高校生が自身の身体に異変を感じた際には、一刻も早く泌尿器科に相談することが重要です。手術によって改善可能な疾患が多く、将来の幸せに向けた一歩を踏み出すことができます。