1.7万人を超えた「全国カラダ年齢測定」
日本フィットネス産業協会(FIA)が発表したところによると、全国の加盟施設で実施される「全国カラダ年齢測定-フィットネス体力テスト」の利用者が累計1.7万人を超えました。この取り組みは2023年4月にスタートし、フィットネスクラブの会員だけでなく、東京都などの自治体や健康保険組合連合会とも連携し、運動意欲の向上と国民の体力状態の可視化を推進しています。
体力の見える化がもたらす行動変容
アンケート調査の結果、参加者の79%が「運動への意欲が高まった」と回答しています。体力測定は、AからEの6段階で評価され、スコアに基づいて体力年齢が算出されます。
体力測定の結果は、BMI(ボディマスインデックス)とも関連し、体力レベルと生活習慣、生活の充実度との相関関係が見られます。この結果から、フィットネス測定が運動評価にとどまらず、ウェルビーイング全体に影響を与えることが示唆されています。
FIAでは「年に一度の体力チェック」を新しい社会習慣として広めることを目指しています。体力測定を定期的に行うことで、自身の変化を把握し、より健康に生きる基盤を築くことができるのです。
現在、全国カラダ年齢測定はFIA加盟施設289店舗で実施可能で、今後も企業や自治体、健康保険組合との連携を深め、誰もが手軽に自らの健康状態を把握できる環境作りを進めます。
大規模体験会の開催
2025年12月17日には東京体育館で約300名規模の「全国カラダ年齢測定体験会」が行われる予定です。当日は健康保険組合による体力測定の体験や、本事業がどのように予防健康づくりやロコモ対策として活用できるかについての説明会が実施されます。企業や健保組合でのさらなる活用を目指して、各種取り組みが進められています。
運動をライフスタイルに
「私たちは体力の見える化を通じて、運動を特別なものではなく“生活の一部”として根付かせたいと考えています。年に一度の体力測定が、自分の健康と向き合う新しい習慣となることを願っています」と語るのは、FIAの会長、花房秀治氏です。
全国カラダ年齢測定の仕組み
スポーツ庁が実施している新体力テストの評価基準を元に、結果はスマートフォンのアプリで視覚化され、改善提案も表示される仕組みが整っています。参加者は自身のスマホから結果を入力し、即時にフィードバックを得ることができるのです。このようなシステムにより、運動を継続する効果が期待されています。
結論
日本フィットネス産業協会は、全国カラダ年齢測定を通じて国民の健康への道を築いています。体力測定を生活に取り入れることで、より健康で充実した人生を送る土台を提供しています。未来の健康社会の実現に向けて、これからの取り組みに期待が寄せられます。