愛媛の高校、脱炭素の先駆者として表彰される取り組み

愛媛の高校が脱炭素イニシアティブで受賞

愛媛県立大洲農業高等学校が、2025年の脱炭素チャレンジカップで最優秀賞として「Love Your Possibilities賞」を受賞しました。この取り組みは、同校の生産科学科に所属する果樹プロジェクトチームによるもので、地域の自生資源を活用し、持続可能な社会を目指しています。

脱炭素チャレンジカップとは

脱炭素チャレンジカップは、持続可能な社会の実現を目指す学校や企業が一堂に会する全国大会です。2011年に始まったこの大会は、毎年のように環境問題に取り組む団体の発表が行われ、多くの団体が参加しています。2025年の大会には、合計118団体がエントリーし、そのうちの53団体が実際に発表を行いました。この大会はHybrid形式で開催され、地元福岡での発表をインターネットを通じて全国に広めています。

大洲農業高等学校の取り組み

大洲農業高等学校のプロジェクトチームは、特に地域で自生するバショウに着目しました。バショウは通常、プラスチックの代替品を作るための素材として知られていますが、同チームはこの植物を和紙に転換し、さらに使用後は土壌に戻してCO2の吸収を図る独自の方法を模索しています。

こんなにユニークな取り組みが評価された理由は、地域資源を活用した循環型のプロジェクトだからです。愛媛大学や地元企業とも連携し、バショウから有機肥料の製造にも挑戦しています。これにより、廃棄物の焼却や原燃料使用に伴うCO2き排出量も減少することが期待されています。

企業のサポート

このような大会を支援する企業として、ユニ・チャーム株式会社が挙げられます。ユニ・チャームはSDGsの達成を通じて環境問題に立ち向かう意義を強調し、脱炭素チャレンジカップに協賛しています。この取り組みは、共生社会の実現を目指す企業の戦略の一部であり、「Love Your Possibilities」というコーポレートブランドの理念にも合致しています。