ジョルダンが八重山観光MaaS推進事業を開始
ジョルダン株式会社が、八重山地域において観光促進型のMaaS(Mobility as a Service)事業を進めることが決定しました。これは、国土交通省が令和7年度に立ち上げた日本版MaaS推進・支援事業に採択されたもので、八重山圏域の石垣市と竹富町における公共交通のデジタルトランスフォーメーション(DX)を目指します。主に、石垣市と竹富町の交通事業者との協力を行い、観光客の移動をより便利にする取り組みです。
交通DXの実現
この新プロジェクトでは、観光客に対して150万人以上の入域者が利用する公共交通機関のアクセスを改善するために、モバイルチケット「石垣・西表周遊フリーパス」の乗降認証システムを導入します。具体的には、バスに搭載する端末を使い、二次元コードによる乗降の認証を行います。これにより、観光客はスムーズにバスを利用でき、地域内の移動が一層快適になります。
海外からの訪問者も視野に
さらに、この事業は2025年4月を目指して香港、ソウル(仁川)、台北(桃園)から新石垣空港への国際便が新たに就航することを背景にしており、秋からは台湾との定期航路も敷設されます。このようなインバウンドツーリストの増加に伴い、公共交通の利便性向上は極めて重要となります。ジョルダンは、八重山観光・交通コンソーシアムと連携し、地域住民の公共交通利用と観光需要の両立を図るための課題を検討し、解決策を模索します。
ジョルダンの取り組み
ジョルダンは1979年に設立されて以来、乗換案内を核としたソフトウェア開発やモバイルコンテンツ事業に注力しています。特にその主要サービスである「乗換案内」アプリは、累計5,000万ダウンロードを超える人気で、多くのユーザーに利用されています。また、2018年にはJ MaaS株式会社を設立し、全国の交通サービスにおけるMaaSビジネスの展開を推進しています。
今後の八重山観光MaaS推進事業により、地域経済の活性化と観光業の発展が期待されます。観光初心者から常連客まで、すべての人々が快適に八重山地域を楽しめるような仕組みを整え、地元住民と観光客の双方にとって魅力的な交通環境を構築してまいります。今後の展開に注目です。