全国私立保育連盟とエイチテクノロジーズが保育AI「hinary」の普及に向けた提携を発表
公益社団法人全国私立保育連盟(以下、「全私保連」)とエイチテクノロジーズ株式会社(以下、「エイチテクノロジーズ」)は、新たなパートナーシップ契約を結び、保育業界での生成AI技術活用の推進に取り組むことを発表しました。この取り組みは、2025年10月に結ばれた基本合意契約に基づき、具体的な協業内容を明確にするものです。
繰り返される業務の負担と人手不足
現代の保育現場では、慢性的な人手不足や業務負担の増加が深刻な問題として存在しています。特に、書類作成や保護者とのコミュニケーションなど、事務作業が多様化し、保育士たちは子どもと過ごす時間が確保できない状態にあります。さらに、発達支援や安全管理など専門的な知識が求められる領域が広がる中で、新たなソリューションが求められています。
この背景から、生成AIを活用した「hinary」という保育AIの導入が進められています。こども家庭庁の施策においても、生成AIを活用した実証実験が進行中で、保育施設におけるAIの有用性が引き立っています。
保育AI「hinary」の概要
「hinary」(ヒナリー)は、保育に特化した生成AIサービスで、保育業界、施設、そして保育士のニーズに応じて最適化されています。このAIツールは、令和3年度から令和7年度にかけての保育士試験に合格しており、保育士の日常業務を多岐にわたりサポートしています。
具体的なサポート内容には、遊びや活動のアイデア出しや書類作成、さらには献立の相談まで様々です。また、保育AIチャット機能により、いつでも気軽に質問ができ、保育施設の理念やルールに基づいた回答が得られるのも特徴です。
今後は指導計画やヒヤリハット報告書などの自動作成が行えるAIエージェントのβ版も提供予定で、書類作成の時間を大幅に削減することが見込まれています。
パートナーシップの具体的な役割
今回の提携において、両社はそれぞれの得意分野を活かしながら、以下のような役割を担うことになります。
- - 全私保連: 会員施設へ情報提供や普及支援、保育現場のニーズを集約し、AIの適切な活用に向けた助言を行います。
- - エイチテクノロジーズ: hinaryの開発・提供を行い、施設導入時のサポートを実施し、現場の声を基にした機能改善を進めます。
各社のコメント
全私保連の会長である川下勝利氏は「AI活用は決して手抜きではなく、保育現場を支える重要な道具です」と述べ、AIの使用が保育の質を向上させることを期待しています。また、副会長の山本博文氏は、hinaryが実務の支援を行うことで文書作成などの業務が大幅に効率化されていると語ります。
また、エイチテクノロジーズのCEO池田亘希氏は、保育は社会にとって重要なインフラであり、現場の負担を軽減しながら保育の質を高めることが「hinary」の役割であると強調しました。
このような取り組みを通じて、保育の質向上と持続可能な環境作りに貢献することが期待されています。
全国私立保育連盟について
全国私立保育連盟は、全国の私立認可保育園やこども園が協力し、子どもたちの健やかな成長を支援するための活動を行っています。
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エイチテクノロジーズ株式会社について
エイチテクノロジーズは、生成AIを活用したサービスの開発を行っており、「hinary」を通じて保育現場の支援に貢献しています。
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