ガイアがDX推進に切り込む新体制
全国各地でパチンコホールを展開する株式会社ガイアが、経営陣を刷新し全社的にデジタルトランスフォーメーション(DX)を推進しています。これにより、業務効率の向上と社内透明性の確保を目指しています。ガイアは、株式会社インフォマート社の「BtoBプラットフォームシリーズ」を導入し、請求書業務の見直しから着手しました。
背景と課題
ガイアは2017年に導入した「BtoBプラットフォーム 請求書」からスタートしましたが、その活用は不十分でした。2023年に入ってから民事再生法の適用を申請したことを契機に、経営陣の入れ替えとともに「経営者意識を持って誇れる会社を目指す」という方針が掲げられ、請求書業務の課題に立ち向かうことになりました。
請求書関連業務の最大の課題は、部署間のやり取りが複雑であったことです。従来は経理部が請求書を一括管理し、部署間での情報伝達に多くの時間を要しました。その結果、情報の誤伝達や確認作業の属人化が発生しがちでした。このフローを見直し、全体の電子化を進める必要がありました。
DX推進の効果
1. 業務意識の変化
新システムの導入により、ガイアの社員たちの業務に対する意識が大きく変わりました。従来は経理部門に限定されていた請求書業務が可視化され、全社員が業務効率化を意識するようになりました。DXの推進が社内に浸透しつつあり、社員それぞれが積極的に改善策を考える環境が生まれています。
2. 請求書処理時間の大幅短縮
「BtoBプラットフォーム 請求書」の導入により、請求書処理にかかる時間が約5日短縮され、月400時間もの作業時間が削減されました。現在、取引先の70%以上がこのシステムを利用しており、残された紙の請求書もAI-OCR技術を用いてデジタル化されています。入金処理もスムーズに進み、透明性の向上が期待されています。
3. 電子契約の導入
さらに、ガイアは「BtoBプラットフォーム 契約書」を通じて電子契約を進めています。収入印紙が不要になり、取引先の負担も軽減されるため、電子契約が好まれるようになっています。契約書は一元管理され、業務効率がさらに向上しています。
未来に向けた展望
ガイアは今後、「BtoBプラットフォーム 契約書」の範囲を広げ、雇用契約書など人事関連の文書管理にも取り組む考えです。また、パチンコ業界では外部システムへの導入が慎重視されていますが、社内の意識改革を経て、より積極的な姿勢でDXの推進を目指しています。
ガイアは新体制のもと、全社最適の視点でDXを推進し、業界全体の発展に寄与できる企業を目指しています。これからも業務の効率化と透明化を進める同社の取り組みに注目が集まります。