エーアイの音声認識技術がパナソニクスに採用
株式会社エーアイは、パナソニック コネクト株式会社の開発・販売する「マルチモーダル音声認識ソフトウェア」に、自社の音声認識システムが採用されたことを発表しました。これは業界における大きな進展を意味し、今後の多様な活用が期待されます。
マルチモーダル音声認識ソフトウェアの概要
この新しい音声認識ソフトウェアは、特に対面会議や顧客対応の記録に特化しており、ネットワーク接続なしでも利用できるのが大きな特長です。したがって、インターネット環境に制約がある場所や機密性の高い場面でも安心して使用することが可能です。これにより、企業や自治体、さまざまな分野でのニーズに応えることができるでしょう。
システムの特長
1.
雑音環境でも効果的に会話を収音
先進のノイズキャンセリング機能や高品質マイクを用いることで、騒音の多い場所でもクリアに音声を収音できます。特に営業窓口などの環境において、その効果が実証されています。
2.
複数人の同時発話にも対応
近距離で複数の話者が同時に話しても、指向性の優れたマイクによって各話者を識別することが可能です。この機能により、会議の内容を正確に記録できます。
3.
専門用語の学習が可能
各業界に特化した専門用語を自動で学習し、また言いよどみを自動的に削除できるため、よりスムーズな会話の記録が実現します。
4.
ネットワーク接続不要で安全性向上
PC内だけで動作するため、外部ネットワークに依存せず、高い情報保護が実現されます。特にセキュリティが求められる場面で強みを発揮します。
提供技術について
エーアイは、サーバー型音声認識システムを通じて、大量の語彙認識に特化した技術を提供しています。今回の取引では、スタンドアロン型の仕様が採用され、インターネット接続を不要としました。このことにより外部からの攻撃や情報漏洩のリスクを減少させます。
エーアイのAI音声技術の提供
エーアイは、音声技術を通じて様々なコミュニケーションの課題を解決する企業支援を行っています。他にも完全閉域ネットワークでの使用が可能なローカル型音声認識システム、声から話者を特定する声認証システムなど、業種やニーズに応じた幅広い技術も用意しています。興味を持たれた企業はぜひ、お問い合わせをしてみて下さい。
パナソニック コネクト株式会社の背景
パナソニック コネクト株式会社は2022年に設立され、B2Bソリューションの展開を行っています。約28,300人の従業員を抱え、2023年度には売上12,028億円を見込んでいます。「現場から社会を動かし未来へつなぐ」という企業の存在意義を掲げて、IoTやAIといった先進技術を駆使したイノベーションに力を入れています。特に、サステナビリティや多様性の尊重にも重きを置き、顧客と社会に価値を提供しています。
このようにエーアイとパナソニック コネクトの協業は、音声認識技術に新たな可能性を開くものとして、多くの期待が寄せられています。