シャープが発行した「サステナビリティレポート2025」
2023年9月3日、シャープ株式会社は、環境・社会・ガバナンス(ESG)に焦点を当てた「サステナビリティレポート2025」を発行しました。このレポートは、同社のサステナビリティへの取り組みを、経営理念に基づいて具体的にまとめたものです。
サステナビリティへの基本的考え方
シャープは、「広く世界の文化と福祉の向上に貢献する」「全ての協力者との相互繁栄を期す」という経営理念を掲げています。この理念に基づき、企業と社会が共に発展していくことを目指しています。
レポートの主要項目
レポートには、以下の重要なトピックが含まれています:
- - トップメッセージ
- - サステナビリティ・マネジメント
- - 事業を通じたSDGs達成への貢献
- - 環境活動
- - 社会活動
- - ガバナンス
- - 第三者検証
主要な対策と成果
1. 気候変動への対応
シャープは、「SHARP Eco Vision 2050」のもとで、2030年までに自社のCO2排出量をネットゼロにする目標を設定しています。さらに、2050年までにはサプライチェーン全体のCO2をゼロにすることを目指しています。今年の2月には、再生可能エネルギーの100%使用を目指す「RE100」に加盟し、目標へのコミットメントを示しました。2024年度には、CO2排出量を前年度比30%削減することを達成し、再生可能エネルギー利用率も約25%に達しました。
2. 資源循環の推進
シャープはバージンプラスチックの使用削減を目指し、プラスチック以外の素材への移行や再生プラスチックの導入に取り組んでいます。2024年度には、製品の70%以上において再生プラスチックまたはバイオプラスチックを使用する目標を掲げています。
3. 人材への投資
シャープは、中期経営計画において「人」への投資を拡大する方針を示しました。AIやグローバルな人材を育成し、職場環境の改善や福利厚生の充実を図っています。さらに、多様な人材が活躍できる環境整備に向けた施策が進められています。
4. 人権を尊重する姿勢
企業活動において人権を尊重するための方針を策定し、国際的基準に基づいた取り組みを強化しています。全ての自社工場での監査やサプライヤーへの調査を進め、人権デュー・ディリジェンスを実効性のあるものにするための施策を展開しています。
5. 社会貢献活動の展開
創業者の理念を受け継ぎ、障がい者支援や環境保護活動に取り組んでいます。「シャープグリーンクラブ」という労使共同のボランティア組織を通じて、地域貢献や生物多様性の保全に努めています。
まとめ
以上のように、「サステナビリティレポート2025」では、シャープがESGへの取り組みを具体的に示し、持続可能な社会の実現に向けた道筋を描いています。今後も一層の努力を重ね、社会やステークホルダーの期待に応えていく所存です。