子どもの「勉強嫌い」を克服する本
最近、勉強に対する子どものモチベーションが低下していると言われています。しかし、そんな悩みを解決する新刊が登場しました。「自分におきかえておぼえよう」「スタートの儀式を決めよう」といったヒントが満載の書籍、篠原菊紀著『ハマりスイッチで勉強が好きになる』が10月28日(月)に発売されます。
著者の篠原菊紀先生は、テレビやラジオでも活躍する脳科学者。その専門知識を活かし、勉強にハマるための52の「ハマりスイッチ」を紹介しています。特に注目したいのは、脳の「線条体」という部分が、楽しい体験を通じてやる気を引き出す役割を果たすという話です。
脳科学でやる気を引き出す
「線条体」は楽しいと感じることに反応します。この仕組みを利用することで、子どもはもちろん大人も、苦手なことに対する意欲を高めることが可能です。本書に紹介されているメソッドはすべて実践可能で、すぐに試すことができます。中学受験を目指すお子さんにとっても、役立つヒントが満載です。
具体的な内容
本書は以下のような内容で構成されています。まず第一章では、学校での勉強に役立つスイッチを紹介。言葉の力を使った自分に暗示をかける方法や、勉強した内容を誰かに教えることで定着を図る方法などがあります。
次に、家庭での勉強方法に焦点を当てた第二章では、「三日坊主」はあたりまえと理解し、最初の一歩を踏み出すためのスタートの儀式を設定することが提案されています。
第三区域では、テスト前の勉強に役立つスイッチを紹介。集中力を高めるための色の工夫など、楽しい方法が紹介されています。
最後に、毎日の勉強を定着させるスイッチにも触れ、朝に太陽の光を浴びたり運動を取り入れる方法が推奨されています。
笑いながら学べるイラストとマンガ
専門的な内容ながら、イラストやマンガを交えることで楽しく読めるのも本書の魅力。子どもがいつの間にか勉強に夢中になってしまう仕掛けが詰まっています。公式なカリキュラムでは学べない新たな「学び」を提供してくれることでしょう。
著者の経歴
篠原菊紀先生は長野県茅野市出身で、東京大学で学び、教育学研究科を修了後、現在は公立諏訪東京理科大学の教授として活躍しています。また、人システム研究所の所長でもあり、脳科学に関する解説が評価されています。
書誌情報
- - 書名:『ハマりスイッチで勉強が好きになる』
- - 定価:1,430円(税込)
- - ページ数:144ページ
- - 判型:四六判
- - ISBN:978-4-471-10474-0
この本を手に取ることで、子どもたちが勉強に楽しさを見出し、もっと積極的に学びに取り組むきっかけになることを期待しています!