ミマキエンジニアリング 新フラットベッドUVプリンタ「JFX200-1213 EX」発表
株式会社ミマキエンジニアリングが12月に発表した新たなフラットベッドUVインクジェットプリンタ「JFX200-1213 EX」は、将来的な市場のニーズに応えるべく、2024年10月の販売開始を控えている。本機は、2024年9月25日から東京・池袋で開催される「オーダーグッズビジネスショー」に日本初出展される予定だ。
この新型プリンタは、ミドルサイズでありながら、高い生産性と洗練された操作性を兼ね備えている。特に、経済効率の良さとデザイン性が求められる現代の産業プリント市場において、「Just In Size」コンセプトのもと、新たな選択肢として市場に登場することになる。
技術革新の歴史
ミマキエンジニアリングは、2003年に世界初の白色インクを搭載したUV硬化方式のインクジェットプリンタを発売して以来、UVプリント技術を進化させ続けてきた。看板などのサイングラフィックスおよび、工業用製品のデジタル印刷において、数々の革新をもたらし、多くの顧客から支持を得ている。
「JFX200-1213 EX」は、これまでのデスクトップUVプリンタ「UJFシリーズ」との使い分けが可能になり、より多くの生産量を求めるユーザーに最適なソリューションを提供する。特に、UJFシリーズからのアップグレードを希望する企業にとっては、その能力を飛躍的に向上させられる可能性があると言える。
特徴と機能
1. コンパクトなデザイン
「JFX200-1213 EX」は、約30%小型化されながらも国際規格のA0サイズ対応で、ポスターなどの汎用サイングラフィックスの制作に適している。基材のセットや操作も簡単で、オペレーションがしやすいため、初めての導入者でも安心だ。
2. 生産性の向上
この機種は、最大プリント速度が25㎡/hに達し、最高画質モードでも2.5㎡/hを実現。これにより、同等の性能を持ちながらも、生産性を大幅に改善することに成功している。特に、デスクトップUVプリンタのアップグレードに関しては理想的な選択肢となるだろう。
3. 立体印刷のスピード
ミマキ独自のUVプリント技術により、点字やピクトサインの制作速度が従来の約2倍になるなど、立体印刷が従来よりも簡単に行えるようになった。これにより、内装やサイン制作など、さまざまな用途において活用範囲が広がる。
4. 高画質のプリント
独自のイメージング技術により、滑らかなグラデーションと高濃度プリントが実現され、特に人物の肌や風景などの微妙なトーン表現に優れている。カラーは標準CMYKに加え、LcLm(ライトシアン、ライトマゼンタ)が選べるため、美しい色調の制作が可能だ。
展示会出展
2024年9月25日から26日まで行われる「オーダーグッズビジネスショー」において、ミマキエンジニアリングは「JFX200-1213 EX」を初めて展示する。この機会に、最新技術を生かした新たな生産スタイルの提案が期待されている。展開予定ブース番号は21で、詳細な製品情報を来場者に直接提供する予定だ。
まとめ
ミマキエンジニアリングは今後も、新しさと異なる価値を提供することを経営ビジョンに掲げ、技術革新を進めていく方針だ。新型UVプリンタ「JFX200-1213 EX」は、デジタルプリントの限界を超え、多くのユーザーに新たな可能性を提示する製品である。産業プリントのDX化を推進しつつ、顧客が求める美しさと速さを実現する道筋を示す未来に期待が寄せられる。